2022年2月17日木曜日

JR赤字路線、6割だって !

 困るんですよ、そう簡単に廃線されては、困る。

新聞に、国交省発表として、JR全路線の57%以上が、廃線になると。そもそもJRが民営化して、無人駅が増え、路線は廃止され、バスに変わるというプロセスが進んでいることは、よーく承知していました。でもねえー

無人駅では、ずいぶんとお世話になりました。

かれこれ15,6年ほど、通い続けた熊野古道の旅。東京から名古屋まで新幹線、その先は、紀伊半島をぐるっと走る紀勢線で熊野、新宮、田辺など、古道歩きの駅まで乗車。速玉神社、熊野大社などへの下車駅ー紀伊勝浦駅は、無人駅でした。出入りは、ガラス戸で、閉まるので駅舎内で寝泊まりするには、好都合でした。ベンチや、土間に段ボールを敷いて、寝ました。早い時間に列車の終電となるので、無人駅での宿泊は、最高。なにしろ、無料ですから。まさに、「Staition Hotel」。3,4回は、利用しました。

新宿駅から、中央線で、特急あずさに乗ると、「みなみ小谷(おたり)行き」が、終点です。松本駅をすぎて、大糸線に入り、車窓左側に北アルプスの山々をながめながらの、乗り鉄は、な最高。春、夏、秋、冬を通して、どの季節でも最高です。松本を出ると、乗客はほとんどおらず、いつ乗っても、貸し切り状態。で、終点の南小谷駅で下車すると、小さな駅構内売店がある。高齢の男性が店番。駅周辺に店屋がないので、菓子パンや、飲み物があるだけの店。白馬など、観光地は遠く、だから、みやげモノはない。店番じいさんに、新宿駅で買った手土産を持っていったことがある。と、その日は、なぜか、店は開いていなかった。しかたなく、その先の大糸線糸魚川までの車中で、東京みやげのお菓子を、食べたのを思い出した。どうなっているかな、小谷駅の今。

敦賀駅で、ねぎを拾った、そんなことがあった。西国巡礼を終えて、あそこら辺の鉄道乗りをしていた。小浜線で敦賀駅に着き、京都方面へ行くつもりで、乗り換えの階段を上ったところで、ねぎの束を発見。周辺を見たが、乗客は、おらず、まだ泥のついているねぎ束、どうするか、と迷っているうちに、北陸線の列車入線のアナウンス。どうするか、と一瞬迷ったけれど、そのままホームへ。下車したばかりの小浜線のホームを見たけれど、乗客なし。持ったまま乗車。車内は、空いていたけれど、強烈なねぎの匂い。これで新幹線に、とおもうと、なんとかしなくては。ザック内の荷物を出して、ねぎを入れ、出した荷物を手荷物にして、東京駅へ。ねぎの匂い、大丈夫かな、と気にしながらの新幹線だった。

千葉の五井駅。小湊線に乗るつもりで、出発駅の五井で下車。乗り換えのため、階段を上がった所で、高齢女性のお弁当屋さん。種類は、いくつもなく、いちばん安いのが、赤飯弁当。300円。買おうかと、「次の小湊線、何時?」、と尋ねると、「今出たばかりだから、あと1時間は、ないよ」とのこと。あまり気乗りがしなかったので、そのまま、戻って内房線に乗ることに。弁当は、買わなかった。その後、数か月後、五井駅へ。こんどは、時刻表で調べていったので、待たずに、すんなり乗車。お弁当屋さんに「やっぱり乗りたくてまた来ちゃった」というと、ゆでたまごを一個くれて「よく戻ってきてくれた」、と。もちろん300円の赤飯稲荷を一個、買いました。

コロナで、新幹線も赤字のようで、いつ乗っても、空いています。そんな中、地方の路線はますます赤字で、廃線やむなしの現状。北海道や、四国など、観光客で結構、持ちこたえていた路線も、廃線やむなしの現状のようです。地方でも、みなさん、自家用車利用があたりまえの昨今、輸入に頼っているわが日本、この先、どうなるのか。EV(電気自動車)化が叫ばれているけれど。乗り鉄愛好者、これから、どうするか。





1 件のコメント:

  1. ローカル線はディーゼルで走っていますが、これを水素発電の電気で走る列車に帰る実験が始まっています。うまくいけば電線のない電車がローカル線を走ることになりますね。期待したいところですが実用化はいつか?

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