2018年12月24日月曜日

空が晴れたら 筑波山    12月19日

関東、本日は晴天なり
いつものように、朝刊をひろげて、ラジオを聴いていたら「今朝の代々木公園、雲ひとつない青空。関東は、快晴の一日です」、NHKの天気予報。読みかけの朝刊をそのままにして出発。つくばエクスプレス(TX)八潮駅へ。9時すぎはまだ通勤時間だが、都心と逆方向なので、そう混んではいないけれど、座席はほぼいっぱい。男性が多い、スマホもいるけれど携帯パソコンを操作している人が多い。さすがは、研究都市行き電車だ。TXは、中ほど車輛がボックスシートなのがいい。この路線、なんども乗っているので、景色もおなじみだ。それでも、新発見。途中の守谷駅をすぎると、沿線には、一戸建て住宅が多い。もともと田んぼだった地域、駅周辺は高層マンションだが、ちょっと離れたあたりは、戸建て住宅が多い。驚きは、その屋根。ほぼすべての屋根にソーラーパネル。やるねえ。
学園都市つくばから 筑波山へ
40分でつくば駅着。下車した人たちが急ぎ足で行く先は、タクシー乗り場。大学や研究所のスタッフたち。なぜか女性客は少ない。巡回バスも走っているが、毎朝、タクシーで職場へ通勤する人たちが多いのだろう。タクシー待ちの列がなくなるまで30分ほどかかった。筑波山行き直行バスの停車は、1時間1本。乗客17人。男体山登り口の大鳥居と、その先つつじが丘の二か所。大鳥居で下車しなかったのは3名。14名がここで降りた。
つつじが丘下車3名のうち2名は、関係者らしく、ロープウェイへは1名のみ。1時間に3本の運行で、往復切符が1100円。乗客ひとりきりなのに、係りのお兄さんが同乗。乗っている時間は6分間。「本日は、富士山が見えますよ」、と。20分後に下ります、と。
877mとはいえ、独峯、関東の名峰筑波山。それほど風もないのに寒い。南に霞ケ浦、
西には真っ白な雪の富士山、北には、以外に近い日光連山。ロープウェイも頂上からの景色も、ひとり占め。たいへん気分よろしい。目の前の男体山あたり、人影なし。あちらは
大鳥居からケーブルカーで登れるのだが、「本日は、整備のため中止」情報を、つくば駅の案内所でゲットしていたのです。
名犬はな子と登った男体山
男体山には、歩いて山道登り3回。そのうちの1回は、名犬はな子といっしょ。岩場では
抱いたけれど、ほぼ全行程を四つ足で登った山岳犬でもあったはな子。そうそう、頂上したの広場のみやげもの店の前で、おしっこ、しました。水戸の天狗党の逃走路を探索していた時には、あっちから、こっちから古道をさがしながら、登ったこともあった。坂東巡礼では、山麓の巡礼寺を巡った。たしか近くのホテル泊まりの旅だった。
女体山から、乗客ひとりの贅沢ケーブルカーで下山。納豆入りコロッケ(150円)を食べながら、12時発の乗客ひとりの直行バスに乗車。バスの中の暖房がありがたい。大鳥居停車場で、5名乗車。なんと。駅から同乗の人たちだった。「ケーブルダメなんて、知らなかった」、「でも、うどんがおいしかったね」、「あたたかくなったら、もう一度ね」、との会話。早めの情報で、頂上へ行けた、しめしめ。にやにやしている自分の顔が想像できた。こうゆうのって、やたらうれしいものです。
   平成も これで打ち止め 乗り鉄の旅


2018年12月12日水曜日

霜の朝 乗り鉄は往く 水郡線

12月10日、「行こう、水郡線だ」
 朝、玄関の新聞受け、ない、新聞が入っていない。ひと呼吸してわかった。休刊日、月1回の休刊日だった。じゃあ行く、か。5時、外は真っ暗。寒い。図書館も休館日だし。
 上野発の常磐線ホームは、通勤客で混んでおり、ようやく手に入れた指定券で特急いわき行きに乗った。7時30分発。全座席指定、満席だった。綾瀬駅の千代田線ホームで、快走する1時間1本のこの列車を、眺めながら、「乗らなくちゃあ」、とつぶやいていた。
水戸も、いわきもなんどか乗っている、仙台まで乗ったこともあるけれど、いつも普通列車だった。見慣れた車窓風景。土浦あたりからの筑波山も、見慣れた光景だ。畑には、うっすら霜。こんな早くから、蓮の収穫をしている人の姿も。
 09:22発、水戸~郡山へ
 電車が遅れたおかげで、水戸駅での待時間がなく、乗ったらすぐに発車。通勤時間がすぎており、乗客は少ない。ジーゼル車、4両編成の水郡線。全長142k、各駅停車47駅、3時間10分、という水郡線、たしか、昔、いちど乗車したことがあるが、記憶は定かではない。上野は、曇りだったが、こちらは、晴天。たんぼ、畑の中を走る。車窓からは赤い柿の実、黄色いゆず、色とりどりの菊の花、白いすすきの穂、結構カラフルな田舎の景色。駅がちょこちょこあるのと、走行が遅いので、景色がしっかり見えるのがいい。駅近くの電柱に、「正直通り」、「元気通り」、なんて通り名が貼ってあった。
 スイカは、ダメの水郡線
 この路線だけではない、日本全国のJR、無人駅が増えている。木造の撮り鉄が喜びそうな木造の駅舎がいくつもあったが、建物が残っていても、無人駅が多い。だからスイカはダメなのだ。常陸太田駅で、4輌の車輌が引き離され、終点の郡山へは、1輌のみ。ワンマンのはずが、スイカが使えず、結局、切符係のお兄さんが乗車していた。進行前方には、うっすら山並み。左の山は、那須あたりか。水郡線は、茨城(水戸)から福島(郡山)への路線だ。茨城内の駅名には、常陸○○、福島に入ると磐越〇〇、となる。地方の駅名には、読めない、珍しい読み方が少なくないが、こんなのがあった。瓜連(うりづら)、静(しず)、仮名がなければ読解無理。郡山駅には、律儀にも、時刻表ぴったしに
到着。東京駅行き新幹線は、10分待ち。キオスクで50円引きのおにぎり2個ゲット。
車内はがら空きだった。水郡線の車内、駅ホームが寒かったので、新幹線車内の暖かさがありがたかった。さすが東北のお米、おにぎりがうまい。左手の筑波山が、あっという間に見えなくなった。水戸~郡山が142k、3時間10分、郡山~上野が225k、1時間
30分。昼でも6℃だった東京、雲っていたけれど、暖かかった。