2018年12月12日水曜日

霜の朝 乗り鉄は往く 水郡線

12月10日、「行こう、水郡線だ」
 朝、玄関の新聞受け、ない、新聞が入っていない。ひと呼吸してわかった。休刊日、月1回の休刊日だった。じゃあ行く、か。5時、外は真っ暗。寒い。図書館も休館日だし。
 上野発の常磐線ホームは、通勤客で混んでおり、ようやく手に入れた指定券で特急いわき行きに乗った。7時30分発。全座席指定、満席だった。綾瀬駅の千代田線ホームで、快走する1時間1本のこの列車を、眺めながら、「乗らなくちゃあ」、とつぶやいていた。
水戸も、いわきもなんどか乗っている、仙台まで乗ったこともあるけれど、いつも普通列車だった。見慣れた車窓風景。土浦あたりからの筑波山も、見慣れた光景だ。畑には、うっすら霜。こんな早くから、蓮の収穫をしている人の姿も。
 09:22発、水戸~郡山へ
 電車が遅れたおかげで、水戸駅での待時間がなく、乗ったらすぐに発車。通勤時間がすぎており、乗客は少ない。ジーゼル車、4両編成の水郡線。全長142k、各駅停車47駅、3時間10分、という水郡線、たしか、昔、いちど乗車したことがあるが、記憶は定かではない。上野は、曇りだったが、こちらは、晴天。たんぼ、畑の中を走る。車窓からは赤い柿の実、黄色いゆず、色とりどりの菊の花、白いすすきの穂、結構カラフルな田舎の景色。駅がちょこちょこあるのと、走行が遅いので、景色がしっかり見えるのがいい。駅近くの電柱に、「正直通り」、「元気通り」、なんて通り名が貼ってあった。
 スイカは、ダメの水郡線
 この路線だけではない、日本全国のJR、無人駅が増えている。木造の撮り鉄が喜びそうな木造の駅舎がいくつもあったが、建物が残っていても、無人駅が多い。だからスイカはダメなのだ。常陸太田駅で、4輌の車輌が引き離され、終点の郡山へは、1輌のみ。ワンマンのはずが、スイカが使えず、結局、切符係のお兄さんが乗車していた。進行前方には、うっすら山並み。左の山は、那須あたりか。水郡線は、茨城(水戸)から福島(郡山)への路線だ。茨城内の駅名には、常陸○○、福島に入ると磐越〇〇、となる。地方の駅名には、読めない、珍しい読み方が少なくないが、こんなのがあった。瓜連(うりづら)、静(しず)、仮名がなければ読解無理。郡山駅には、律儀にも、時刻表ぴったしに
到着。東京駅行き新幹線は、10分待ち。キオスクで50円引きのおにぎり2個ゲット。
車内はがら空きだった。水郡線の車内、駅ホームが寒かったので、新幹線車内の暖かさがありがたかった。さすが東北のお米、おにぎりがうまい。左手の筑波山が、あっという間に見えなくなった。水戸~郡山が142k、3時間10分、郡山~上野が225k、1時間
30分。昼でも6℃だった東京、雲っていたけれど、暖かかった。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿