2019年1月28日月曜日

紀勢線で紀伊半島一周乗り鉄

和歌山で「新年会」
1月21日、和歌山芳養(田辺市)で新年会のお誘いがあり、出席。30年くらい熊野古道の旅でお世話になったKさん宅に集まったのは、神戸のYさん、奈良斑鳩町のMさんご夫妻、そして、関東は、東京足立区神明町の楽隠居、の5人。芳養町(はや)のKさん宅には、これまでなんども泊めていただいたことがある、勝手知った宿(?)。
梅、みかん農家だったKさん、農業をやめて、無職となり、昨年なども、ちょくちょく海外旅行などを楽しんでおられる。無職Kさんの生活ぶり・・・・・電力会社と縁を切り、ソーラーパネル発電、暖房、料理は薪ストーブ、消し炭と豆たんで、という徹底ぶり。洗濯機、風呂は、発電大のお天気の日に、という具合で、現金支出は、ほんのわずか。めだかと共生している。新年会は、うす暗いトタン屋根の小屋で、それでも、薪ストーブの赤い火を囲み、正月らしい豪華メニューを楽しんだ。
品川貝づくし弁当を食べながら大阪へ
東京駅発の旅には、これ、と決めている「品川・貝づくし弁当」。今回は、熱海のトンネルを出て、右に富士山があらわれる頃、食べ終わった。この日の富士山は日本一、世界一
でした。静岡、名古屋、ずっと快晴だったのに、関ケ原あたりでは、なんとみぞれが降っていた。京都、大阪は晴れ。
新大阪でくろしお特急に乗り換えた。白浜行きで、空席の目立つ自由席。天王寺で乗客4名乗車。座席ポケットに「津波発生時の降車方法」が4か国語で印刷したパンフレット。南海地震、来るかもしれない、ということか。時間通り紀伊田辺着。駅舎が工事中だったので、近くの店でさんま寿司(700円)を買い、日向ぼっこで昼食。外国人旅行者が、観光案内所に数名。厳冬の熊野古道歩きらしい。お出迎えの車は、奈良ナンバーだった。
やったー! 特急列車最前席・ラッキー!
新年会翌朝、田辺駅から勝浦駅へ。紀伊半島をぐるっと走って名古屋へ行く特急列車の始発は、勝浦駅からだ。自由席乗車口に、並ぶこと30分。ホームで並んで待つ人はいない。時間通り入線、ワイドビュー南紀6号。いちばん乗り。わくわくしながら一番前へ。
4輌編成の特急列車のいちばん前は、自由席。「やったー」、運転手とガラス1枚後ろの席です。この席で終点の名古屋まで、なんだかどきどき。この路線、これまでに何度も乗ったことがあるけれど、そして、この席を、何度もねらったかしれない。いつか乗るぞ、いつか必ず乗るを、繰り返していた。運転手がドアを開け、入ってきた。思わず、「よろしく、ね」と挨拶をしてしまった。帽子に手をあてて、返礼。いい運転手さんだ。
勿論、時間通り出発・進行! トンネルも多いけれど、海は、いつも右側、熊野灘だ。左は、山。単線だけれど、踏切は多い。熊野、尾鷲、長嶋、大内山、三瀬谷、三重県 側の熊野古道。なんども歩いたり、走ったりした峠も見える。伊勢から歩いたこともある。
線路がゆっくり左折すると松坂。肉の松坂弁当、食べたっけ。左に鈴鹿の山々がみえると桑名、4時すぎに名古屋駅着。4時間30分の旅だった。

2019年1月27日日曜日

新年1月、映画3本

The Last Suit 「家へ帰ろう」
ポーランドワルシャワのユダヤ人社交界の賑やかなパーティーで始まる映画で、東欧のユダヤ人たちの言葉イデッシュ語、なつかしい響き、イスラエル留学時を想い出した。主人公の父は、テーラー(仕立屋)主人。ヒットラーによるホロコーストでユダヤ人たちが殺害されていた時代だ。父、母、妹たちが殺され、強制収容所から脱走し、重症ので主人公を助けたのが、父の店で職人として働いていたポーランド人の息子だった。
多くのユダヤ人たちが、ヨーロッパから脱出したように、主人公はアルゼンチンへ。ここで仕立屋をはじめて、6人の娘たちを育てた主人公は、今や86歳になり、昔の怪我で不自由な足、これ以上の仕事は無理と、娘たちが老人ホームへの入居を進める。
忠告に従わず、トランクひとつで家出。往く先は、ワルシャワ。まずは、空路パリへ。パリからは、列車でワルシャワへ。駅窓口で切符を買う主人公。「わたしは、ドイツの地を踏まずにワルシャワへ行きたい」、窓口係は、「ドイツの駅で乗り換えないとワルシャワへは行けない」と。行列に並んでいた女性ードイツ人、人類学者、が「乗り換えの駅までご一緒します」、と同行。乗り換え駅のホームで、トランクから出した着替え、タオルなどで、ワルシャワ行き列車の乗降口までの通路を作り、その上を歩いて、無事乗り換えることが出来た。「これでいいのだ」。
だが、次の災難は、列車内のレストラン(食堂車)で、軍服姿のドイツ兵と、若い女性たちとの宴会の場面に遭遇。あの時代の、あの光景、あの惨事を思い出し卒倒。目が覚めたらワルシャワの病院のベッド。「先生によると、病状はあまりよくないよう」、と聞かされる。「死ぬ前にどうしても、会わねばならない友がいる。連れて行ってくれ」、と看護婦に懇願する。
車椅子を押した看護婦、主人公の思い出の地区を、あっち、こっちと探し歩く。60年以上もたったワルシャワの街、なかなかみつからない。ようやく探した昔、父のテーラがあったその同じ場所、窓の向こうに人影。目と目が合い、しばらくの沈黙。お互いが確認、
飛び出してきた男、まさに主人公が探していた60年前の恩人だった。
 「あの時の約束だったSUITだ、私が君のために作った最後のSUITだ」。
   (アメリカ、ヨーロッパ、イスラエルなど、世界中各地で受賞された作品)

TRANSIT「未来を煮り替えた男」
ヒットラー最後の頃、ドイツナチ軍が攻め込んでくる直前のパリ。多くのユダヤ人たちは船でヨーロッパ脱出のためマルセイユへ。パリに残って最後まで抵抗する人から預かった手紙が、出国手続き所での行き違いから、手紙の宛先の主人公に成りすましてしまうはめに。ユダヤ人の男と女が、生き残りをかけて相手を想い、結果、最後の船に乗船した女は
その船が沈没、死を覚悟してマルセイユに残った男は、ヒットラーの自殺で戦闘終了で、助かった。TRANSITで運命が変わったユダヤ人,男と女の話。

Victoria & Abdulu「ヴィクトリア女王 最期の秘密」
大英帝国が世界制覇の主人公だった時代。帝国の元首だったヴィクトリア女王とインド人
侍従の話(実話とのこと)。在位50年という女王陛下が、植民地インドからきたAbudulu
が気に入り従者に。「インドは、どんな所か」と女王。「あなたは、大英帝国の女王陛下です。知らないのですか、インドのことを」とアブドウル。ヒンズー教徒という彼に「どんな宗教か」、タージマハルとは、人々の暮らしとは、などなど、次々に質問。アブドウルを寵愛する女王に、宮廷内はもとより、首相始め政界までが、大騒ぎ。アブドウルが妻帯者であるというと、妻に会いたい、といい、宮廷内に招き入れる。大英帝国の元首として、公務多忙、周囲は、みなイエスマンばかり。孤独な女王陛下にとってアブドゥルは、
最大の友人だった。在位50年のヴィクトリア女王時代の大英帝国、別の視点が見えた内容だった。主人公の女王役の女優さん、実年84歳とか。格好いい女王だった。イギリス英語も、インド英語もわかりやすい。訳文もなかなかだった。

2019年1月18日金曜日

2019年・乗り鉄新年事始め

   なにかとせわしかった正月の冬眠から目覚め、そろそろ出動かなと出かけ
    たのが「小海線」。新年事始め。昔なら成人の日だった1月15日。朝、ま
    だ真っ暗なうちに神明町発。7時30分のあずさ3号・南小谷行きに乗車。
    東京は、曇りだったが、山梨県は晴天だった。

小海線始発駅小淵沢
 夏の小淵沢駅は、登山者でいっぱいだが、この季節、乗降者は4人だけ。停車中の小海線へは、二人のみ。二両編成、ワンマン車の列車は、時刻通り発車。左に八ヶ岳の南峰編笠山、雪なし。最初の駅甲斐小泉駅前の「平山郁夫シルクロード美術館」は、閉館中。単線列車なので、小諸からの列車とのすれ違いで、駅での一時停車。冬木立の間を、ゆっくり走る。スケールこそ小さいけれど、シベリアの原野を走るシベリア鉄道みたい。
   小海線 その先まる見え 冬木立
 葉っぱが落ちて裸になった木々の向う、景色がまる見え、そんな沿線を走る小海線。夏の喧騒がうそのような静かな冬の小海線だ。
 夏の原宿、なんていわれている清里駅、下車した客ひとり。ここでも雪なし。鉄道最高
地駅1345.67mの表示。車窓右には、高原野菜の畑、左は八ヶ岳連峰、といっても
雪は頂上部分のみ。小諸まで流れ往く千曲川が、線路の右、左に。
 松原湖駅、なつかしい。大学時代、単独登山にうつつを抜かしていた頃のこと。早朝、
駅から赤岳に向かって歩いていたら、火事現場に遭遇。火は消えていたが、その後片付け
中で、通りがかりの助っ人したら、炊き出しのあったかいおにぎりをいただいた。そんなことを思い出した。
 小海線の後半は、人家多い農村地帯。八千穂高原の看板には、「清酒佐久の花」の文字。米どころなのだ。ビニールハウスも多い。上天気の佐久平を、のんびり走る小海線。
風景を独り占めしている気分。乗客は数人、乗降者ほとんどいない。
 終点小諸まで乗って、乗り換えの軽井沢までの「しなの鉄道」、本数が少なく、結局、佐久平駅に戻り、新幹線で上野へ。浅間山も、高崎から見える榛名山も、雪が少ない。
豪雪の報道が多いこの季節、信州は、雪が少ない冬のようだ。
 小寒とはいえ、あったかい車内、ゆったり、ゆっくり列車旅、贅沢な冬の1日、新年の
初乗り鉄の旅、午後2時には、上野駅帰着。

2019年1月10日木曜日

隠居の2018年ー悔悟碌

   予言通り、正月は自宅で冬眠。手持ち無沙汰の正月、元旦は、ご近所コンビニで
   全新聞を買い込んできた。どれもこれも、大見出し、付録特集は、『平成・この
   30年』。30年前は、50歳だった。現役を引退し、指圧の学校へ。卒業したのが
   54歳。その後、ずーと隠居暮らし。その間、どんなことがあったのか、ほぼ忘 
   れたので、まだ記憶にある、記録もある2018年の悔悟碌、各部門別。
   
乗り鉄、路線バス部門(日付順)
八高線、流山鉄道、関東鉄道、両毛線、飯田線、小湊・いずみ鉄道、寝台列車サンライズ、中央本線、小田急線(北千住―湯本)、路線バスー花小金井~青梅、磐越西線(郡山~会津若松~喜多方~新潟)、わたらせ渓谷鉄道、路線バス(奥多摩~小菅)、磐越東線
(水戸~郡山)、つくば山(TX、路線バス)。
霊場巡拝部門
豊島観音霊場、3日間、お富士山・山開き(十条、駒込、小野照)、関東八十八霊場4日間、北関東三十六不動4日間、泉岳寺・高野山東京分院。
海外旅行部門
シンガポール・12日間、シベリア鉄道・ロシア、モンゴル11日間、海路・陸路韓国ツアー・5日間。
オペラ、シネマ部門(シネオペラ)
プッチーニ「トスカ」、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」、ヴェルディ「アイーダ」
プッチーニ「西部の娘」。シネマ 「長江・愛の詩」(中国)、「空海」(中国)、「ザ・キング」(韓国)、「タクシードライバー」(韓国)、「マルクス・エンゲルス」(仏、独、ベルギー)、「ゲッペルスと私』(独)、「モリのいる場所」(日)、「祈り」(グルジア)、「スターリン葬送狂騒曲』(露)、「ある闘いの真実」(韓)、「華氏119」(米)。
展覧会部門
仁和寺仏像展、南方熊楠展、横山大観展、江戸柏、木喰展、快慶・定慶展、ムンク展。
その他・日常のいろいろ(雨天決行)
ご詠歌ー月2回、銭湯ーほぼ毎日(460円)-「銭湯と横浜展」、丸の内丸善ー月3、4回、図書館ー週1~2回、TV土曜は寅さん、