2019年1月18日金曜日

2019年・乗り鉄新年事始め

   なにかとせわしかった正月の冬眠から目覚め、そろそろ出動かなと出かけ
    たのが「小海線」。新年事始め。昔なら成人の日だった1月15日。朝、ま
    だ真っ暗なうちに神明町発。7時30分のあずさ3号・南小谷行きに乗車。
    東京は、曇りだったが、山梨県は晴天だった。

小海線始発駅小淵沢
 夏の小淵沢駅は、登山者でいっぱいだが、この季節、乗降者は4人だけ。停車中の小海線へは、二人のみ。二両編成、ワンマン車の列車は、時刻通り発車。左に八ヶ岳の南峰編笠山、雪なし。最初の駅甲斐小泉駅前の「平山郁夫シルクロード美術館」は、閉館中。単線列車なので、小諸からの列車とのすれ違いで、駅での一時停車。冬木立の間を、ゆっくり走る。スケールこそ小さいけれど、シベリアの原野を走るシベリア鉄道みたい。
   小海線 その先まる見え 冬木立
 葉っぱが落ちて裸になった木々の向う、景色がまる見え、そんな沿線を走る小海線。夏の喧騒がうそのような静かな冬の小海線だ。
 夏の原宿、なんていわれている清里駅、下車した客ひとり。ここでも雪なし。鉄道最高
地駅1345.67mの表示。車窓右には、高原野菜の畑、左は八ヶ岳連峰、といっても
雪は頂上部分のみ。小諸まで流れ往く千曲川が、線路の右、左に。
 松原湖駅、なつかしい。大学時代、単独登山にうつつを抜かしていた頃のこと。早朝、
駅から赤岳に向かって歩いていたら、火事現場に遭遇。火は消えていたが、その後片付け
中で、通りがかりの助っ人したら、炊き出しのあったかいおにぎりをいただいた。そんなことを思い出した。
 小海線の後半は、人家多い農村地帯。八千穂高原の看板には、「清酒佐久の花」の文字。米どころなのだ。ビニールハウスも多い。上天気の佐久平を、のんびり走る小海線。
風景を独り占めしている気分。乗客は数人、乗降者ほとんどいない。
 終点小諸まで乗って、乗り換えの軽井沢までの「しなの鉄道」、本数が少なく、結局、佐久平駅に戻り、新幹線で上野へ。浅間山も、高崎から見える榛名山も、雪が少ない。
豪雪の報道が多いこの季節、信州は、雪が少ない冬のようだ。
 小寒とはいえ、あったかい車内、ゆったり、ゆっくり列車旅、贅沢な冬の1日、新年の
初乗り鉄の旅、午後2時には、上野駅帰着。

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