朝の散歩コース、運河なので、水が動かず、ほぼ毎朝、水面は凍っています。春は、まだまだ、と思っていたら、見つけました、ふきのとう。まだ、採るには、ちょいと早い。すぐに思い出しました。ふきのとう、沢山出る場所、あそこへ行けば、必ずある、という場所、秘密の場所を知っています。
翌日、行ってみました。ありました。ほぼ両手にいっぱい、という収穫です。どこか、場所は言えません。持ち帰り、料理してみました、今季はじめての山菜です。レシピは、いろいろあるようですが、ふき、といえばこれです。「酢味噌あえ」。熱湯をさっとくぐらせて、丁寧にきざみ、味噌、酢でまぜる、それだけなんです。仙台から送ってもらった宮城産の「つや姫」でいただきました。お米が主役でなく、ふきのとう酢味噌、が主役の食事。
「あーうまい、うまいなあ、やっぱりうまい」。
これで、気分は、もう春です。ふきの、ちょっと苦い感じ、これがなんともいえない。からだいっぱい春を実感。幸せ、生きていてよかった、本当によかった、です。
足立区内だけでも、以前は、ふきのとうは、どこにもありました。毎年、毎年、採れる場所は減り、今は、あそこ、だけです。それでも、よかった、今年も出てくれて、ありがとう。
なせか、山菜採りが好きなんです。この時季になると、血が騒ぐというか、まだかな、出たかな、と気になります。日本中を歩き回っていた頃は、行き先々での山菜採り、本当に楽しみでした。奥の細道の旅、東北で、ちょうど、この季節だったので、ずいぶん、山菜採りをしました。歩きながらなので、わらび、うど、たらの芽などでした。宿泊の民宿周辺で早朝の山菜採りで、採ってきたばかりの山菜を味噌汁に入れて食べました。
そうそう外国での山菜採り、実行しました。ロンドンでは、郊外の公園で、わらび。スイスの山岳地帯で、ふきのとうをみつけ、ざる一杯をゲット。スイス人の友人宅で食べました、たしか、天ぷらにしたような気がします。オーストラリアでは、メルボルン郊外の友人の別荘の庭で、わらびを発見。塩ゆでにして、マヨネーズをつけて食べました。みなさん、感動してました。たいへんなことになったのは、フィンランドでのこと。あの国は、地面が岩盤でできており、土を採ることは禁じられている、法律で禁止されているのです。そのことを知らず、「めっけた」、とふきのとうを採ろうしたら、フィンランド人の友人から、「だめっ、だめ、です」と大声で叱られました。法律違反、知らずにいたら、逮捕されるところでした。
日本国内でも、ずいぶんあちこちでの山菜採りを、実行しました。山菜採りを目的の旅でいちばん通ったのは、水上の奥・藤原です。豪雪で、天気予報にどきどき登場している地域です。飛騨の穂高温泉、あそこの雪解け時のふきのとう、最高でした。クロカンの練習のために通った乗鞍高原の山菜も圧巻でした。北アルプスは、黒部川のたらの芽、小屋に持っていったら、ご主人に叱られたけれど、あげたら小さい声で、お礼をいわれました。
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