2022年2月6日日曜日

節分の 豆をまいたら さあ旅だ

 さあ旅だ、の報告です。

過日、乗り鉄ご同行の方から、電話。                          

「東海道本線に支線があるって、知っていた?」、という電話。うーん、あったかな、なかったかな、「知らない」、と返事。その方によると、あるんだそうです。どこって、それが、これから行く「ちょい旅 乗り鉄の旅」、です。

久々の朝いちのバスで綾瀬駅へ。千代田線で北千住駅経由、上野で乗り換えて東京駅へ。7時5分前に到着。掲示版で、新幹線「ひかり」を探すと、7時3分の岡山行き。実は、前日の時刻表では、7時33分発の大阪行きがあり、これに乗るつもりだったのだ。

実は、高齢者向けのジパング割引切符、「のぞみ」には、使えない。つまり、急がない高齢者は、「ひかり」、「こだま」に乗りなさいという、JRのご配慮です。でも、「のぞみ」は停車駅が少なく、小さな駅(新幹線の止まる)へ行く客は、利用出来ない。今回の目的地は米原なので、「ひかり」っていうわけです。

さて、東京駅で30分ほど、待っているなら、乗ってしまった方がいい、と乗りました、7時3分の「ひかり」に。「いい日、旅立ち」の音楽が流れてきて、スタート。右に新橋の第一ホテルを見ながら、見慣れたルートを走ります。じきに品川、ここで数名乗車。全部で20名ほどの乗客で、2人用席には、1人づつ、3人席は、ほぼ空席のまま、という車内乗車状況。皆さん、乗りなれている様子で、パソコン、スマホを取り出して、お仕事開始。家から持参のおにぎり朝弁などを食べているのは、旅人のみ。会話なんか、皆無。多摩川を渡り神奈川に入る。新横浜駅、ここでも客2,3名ほど。

熱海のトンネルを出ると、曇り空。いつもは、見える三島駅からの富士山、まったく見えない。あちこちの煙突から煙が立ち上っている富士市、煙がまっすぐなので、無風状態。富士川を渡る。この先、新幹線(東海道)は、いくつもの川を渡る。

富士川、安部川、大井川、天竜川、矢作川(やはぎ)、庄内川、木曽川、揖斐川、長良川などなどで、歩き旅東海道の際にも、いくつもの鉄橋を渡った。

茶畑が多い、菊川町、ここをすぎると掛川、右の車窓から掛川城が見える。この城は、都内在住の女性からの寄付金をもとに、再建できた、という話を、城のボランティアガイドさんから聞いたことがある。浜松では、多くの乗客が下車。浜松へ通勤している人たちかもしれない。ここら辺から、空が晴れてきた。まだ9時前。浜名湖あたりは、ソーラ(太陽光発電の仕掛け)が目につく。矢作川(やはぎ)を渡る。矢作川の上流の中山道で、八丁味噌の工場があったっけ。

名古屋駅で、下車。この新幹線は、ここからまっすぐ京都までいく、米原には止まらないので、おりる。20ほど待って、次の「ひかり」に乗る。岐阜羽島駅で10分ほど停車。「のぞみ」様のお通りを待つ。結局、名古屋駅から米原駅までは、15分間くらいだった。伊吹山は、上の方は雪だった。天候も変わり、米原では、雨。

米原駅で、東海道線に乗り換え、岐阜方向に戻る。四両編成の列車、運転手は、訓練中らしく、指導員の先輩がついており、ワンマンなので、アナウンスも、真面目。全文を読んでいるみたい。そういえば、この頃、東京の地下鉄などでも、社内アナウンスは、英語ネイティブの外国人女性ではなく、乗車の車掌が、日本語に続いて、英語でも、喋っている。ぎこちないのもあるが、結構、いける、英語アナウンス。この日の新人さんも、駅名と、「ご乗車ありがとうございます」は、立派な英語だった。

四両編成でも、客は、まばら。乗る人も、降りる人もあまりいない。

伊吹山は、こんどは、右側。醒ヶ井駅、ここは、中山道の宿場で、水がきれいなところ。そういえば、電車で通るのは、初めてだ。中山道は、往復5回歩いているので、醒ヶ井宿へも5回、来ているはずだ。柏原駅通過,柏原宿には、福ちゃん足袋の店があった。木曽川が近くを流れていた。そして、列車は、関ヶ原駅へ。関ケ原宿では、合戦の様子がわかる記念館みたいなところになんどか入った。合戦場のどこだったか、いちじくの木がたくさんあって、その時季にそこを通る時、必ず、とって、食べた。あんなこと、こんなことを、電車で通過しながら、思い出していた。垂井、ここも、中山道の垂井宿。結局、東海道線は、昔の街道筋を走っている、ことを実感。

本日の目的駅に到着。大垣駅、ここで、『東海道美濃赤坂線』に乗る、これが、本来の目的です。乗車ホームは、大垣駅のいちばん端っこで、二両編成。ワンマン列車で運転手さんが出発前の整備中でした。切符、持ってますか、というので、「はい、買ってきました」、と。実は、東京で切符を購入した際に、一括で買えたのだ。東海道本線ですからね。駅は、ふたつ、大垣駅の次が、荒尾駅ー美濃赤坂駅が終点。この間、5キロ、運賃190円。車内は、ボックスシートで2人用。乗客は、大垣から乗ったのは、7名。電車は、一時間に1本で、朝晩は、2,3本という運行。

大垣駅をスタートすると、車窓の景色は、つまんない、大垣近郊の、ただ、ただ、普通の住宅街。途中、たったひとつの駅ー荒尾駅、乗車客なし、下車客3名。駅の左側に神社、よく見ると『御首神社』の文字あり。帰ってから調べたら、平将門由来の神社とのこと。将門さんは、関東だけでなく、中部地方にもご縁があったのか。

すぐに終点の美濃赤坂駅に到着。東海道本線007美濃赤坂駅。木造の駅舎、中はがらんとしていて、自動販売機なし、自動通過機もなし。ここで乗客全員下車ー終点駅です。あと5分で、でますよ、と運転手さん。切符は、往復、持ってますよ。

駅周辺、きょろきょろ眺めまわすと、引き込み線跡がのこっていて、スレート屋根の長いホーム跡も残っている。たしかに、以前は、活躍していた駅。

ここら辺、かつては、石灰岩、大理石などがとれたそうで、その積み出しが赤坂駅だった。ここから、東海道の垂井駅へ運搬され、だから、東海道本線赤坂線、だったのだ。大垣駅の駅員に聞いてみたが、わからない、案内所で聞いてほしい、と。構内の案内書へ行ったらパンフレットをくれた。案内書には、「昼飯」という文字があった。中山道の歩き旅をしていた時、バス停の名前が、「昼飯」とあり、これを「ひるいい」と読むのを知った。昼飯町は、美濃赤坂の隣り町だったことが、判明。いろいろ、わかるものだ。だから旅は楽しい。

この他、大垣駅からは、養老鉄道、樽見鉄道、いずれも私鉄、が走っている。樽見鉄道の谷汲口駅には、西国霊場33番華厳寺がある。西国巡礼で廻った。樽見の淡墨桜、これは、たしか歩き旅で見物した。

こうみていると、中部地方も、結構、歩いていることがわかる。

大垣駅に戻り、東海道本線で、名古屋駅へ。360円の駅きしめんを食べ、「ひかり」で東京駅へ。戻ったら、まだ午後の3時だった。東京駅新幹線構内の駅弁屋で、いつもの品川づくし(1000円)をゲット。今夜の楽しみです。




0 件のコメント:

コメントを投稿