2021年9月9日
毎朝恒例の3POの時間帯には、霧雨程度だったが、6時すぎから、大雨になり、午後2時頃まで、降り続いた。それでも、午前中は、雨の中を出かけた。
帰ってきて、テレビをつけたら、今どき珍しい光景。帽子を被った麻生太郎さん、自民党の副総裁。前後の護衛さんに囲まれて、国会内を歩いていた。男性が、帽子を被る、最近、ほとんど目にしない光景だ。アメリカの西部劇など見ていると、ガンマンが、帽子を格好良く被っている。いつから、被らなくなったのか。
万年筆の続き。
横浜の神奈川近代文学館で、たしか2012年だった、「作家と万年筆展」というのがあった。向田邦子、吉川英治など15,6名の作家の生原稿の展示があった。作家というのは、原稿用紙に一字、一字、こうやって書いているんだと、いたく感動した。あれから、10年くらいしか経っていないが、今、万年筆で原稿用紙に書いている作家さん、どれくらい、いるんだろうか。
万年筆が、はじめて日本にきたのは、明治28年(1895年)で、輸入先は、日本橋丸善。日本最初の万年筆は、ウオーターマンだった。だから、いまだに、「万年筆フェア」をやっている。その万年筆を愛用していたのは、夏目漱石。漱石さんは、万年筆を「まんねんふで」と呼んでいた、と。そういえば、永井荷風は、原稿を筆(毛筆)で、書いていた、とある(文房具の歴史)。
万年筆は、今も、条約などの現場で、使われており、ちょいと調べてみた。
ポーツマス条約の調印、パーカー・アメリカ製 1905年
第一次世界大戦終了のベルサイユ講和条約調印、
ウオーターマン 1919年
ロンドンでの海軍軍縮条約 日本製パイロット 1930年
ドイツが負けた第二次世界大戦終結の調印
パーカー 1945年
東西ドイツ統一条約の調印 モンブラン 1990年
戦艦ミズリー号の日本帝国降伏調印式では、用意されていたのは、アメリカ製のパーカーだったが、日本全権大使重光葵は、自分の上衣の
ポケットから取り出した愛用のパイロット万年筆でサイン。
これも、「文房具の歴史」(文研社)にあった。そういえば、トランプ全大統は
万年筆ではなく、ボールペンで、大きな文字でのサイン、だった。
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