2021年9月13日月曜日

パラリンピック

 

2021年9月5日

パラリンピック、今夕閉会式、いよいよ終わる。が、パンデミックは、いまだに終息の気配は見えない。オリンピックの開会式は、見たが(勿論、テレビで)、閉会式は見なかった。本日、午前中のマラソンは、見た。走る選手たちを見ながら、すごい、と実感。

あれは、今から50年ほど前のことだった。いつものように、ヨーロッパの出張先から、イスラエルへ。初めての留学先だったイスラエルへは、毎年のように出かけていた。唯一の空港であるテルアビブに到着すると、黒装束の大勢の人たちが空港内におり、出迎えてくれた友人も、黒のネクタイをしている。いつも開襟シャツなのに、ネクタイ、それも黒い。どうしたの、と聞くと、オリンピックに参加のイスラエルの選手たちがテロに殺害された、という。いわゆる、ミュンヘンオリンピックのテロ事件で、11名のイスラエル選手たちが殺され、その遺体が空港に帰ってきたのだ。出迎えの国民たちの前を、国旗でくるんだ棺が、次々に運ばれていくのを目撃した。そういえば、今回の東京オリンピック開会式で、ミュンヘン事件で亡くなったイスラエルの選手たちへの黙祷が行われた。その後、テルアビブ空港は、イスラエル初代大統領の名前、Ben-Gurion空港となった。

テロ事件といえば、中東などで活動していた赤軍派に間違えられたことがあった。乗り換えのために、フランクフルト空港に降りた時のことだった。ゲートを出ようとしたら、引き止められ、別の部屋へ連れていかれた。手荷物検査はじめ、服を脱がされ、靴も脱がされ、髪の毛の中まで指を入れてのチェック、それほど長い時間ではなかったが、丹念な取り調べだった。係官は、女性だったが、調べ終えたあと、男性の係官から、日本赤軍派の重信房子を探しているので、との説明だった。このことを、ボンで会った社民党の幹部のひとりウィリイ・アイヒラーさんに話すと、後になって、「あの時は、たいへん失礼なことをした、すまなかった」、と時計をいただいた。スイス製のオメガだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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