2021年9月8日
太陽の出る日が少ない。本日も曇り。
日本橋の丸善から、「秋の万年筆フェア」のお知らせがきた。9月15日から一週間開催。毎年、この時季に行っている。今年は、仙台の万年筆づくりの方の実演があるとのこと。名の知れた万年筆づくりの職人さんだが、とにかく値段が高い。限定3本というこだわりの万年筆、その値段は、110、000円とある。ボデイが竹をイメージした、緋、碧、翠色の三色のエボナイト製で、漆を載せているという技法。毎年、行っているが、眺めるだけだ。少しづつ処分してはいるが、在庫100本くらいかな。万年筆歴は、長い。小学校5年の時に、買ってもらった。その時、日記帳と一緒に親から与えられ、それ以降、万年筆で日記を書いてきた。日記は、適当な時季に処分してはいるが、10年間くらいは、とってある。
アメリカに留学した時は、大学周辺の文房具店でパーカーを、フランスでは、カルチェラタンのユダヤ人経営の文房具店でモンブランを、フランクフルトでは、ペリカンを、という具合に買いためた。そうそう、中国では、あの頃、流行っていたヒーロー(英雄)を、あまりの安価だったので、10本、20本も購入し、友だちたちに配りまくったこともある。中国製のヒーローは、キャップがステンレスで、ボデイ、ペン先は、アメリカのパーカーのイミテーションだった。書き味は、固くて、長い時間の使用は、くたびれた。
モスクワのクレムリンで会ったブレジネフ書記長は、ペンテルのあの緑色のサインペンを使っていた。日本製ではなく、フランクフルト製だった。ワシントンのホワイトハウスでは、なぜか、「ホワイトハウス」名入りの、消しゴムつきの鉛筆で、こちらも名入りのメモ用紙と一緒に、おみやげに頂いてきた。
引退してから行ったカザフスタンのアルマトイで、本屋兼文房具店で聞いた話「学校で使う子どもたちの筆記具はじめ、筆記具は、一切、輸入品」だそうだ。
そういえば、パーカー、ロンソン、オメガは、紳士の三種の神器だった時代も。
その後は、モンブラン、ダンヒル、ロレックスという時代もあった。海外出張の際に、是非、買ってきてほしい、と依頼されたこともあった。随分、前のことのようだが、そんな時代もあった。
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