2021年2月24日水曜日

自粛破りーその3   千葉県  久留里線

 房総半島には、短い路線(鉄道)が4本走っている。

 いすみ鉄道、小湊鉄道、銚子電気鉄道、久留里鉄道。 どれも、複数回乗車しているが、まだなのが久留里鉄道。で、コロナで非常事態中だけど、行ってくるか、自粛破りをしてきました。

 8時半に神明町発。綾瀬駅に出て、新小岩行きバス乗車。これがいちばん早い。綾瀬から西日暮里、秋葉原、総武線で新小岩まで、これだと、1時間はかかるが、バスならば25分。シルバーバスも使える。

 新小岩から千葉に、10時15分の外房線で木更津へ。強風のため、木更津から先は、間引き運転中とのこと。10時50分木更津駅着。久留里線は、1時間に1本で、11時15分乗った。この線でも、強風で、 久留里駅から先、上総亀山までは、不通とのこと。といっても、普段でも終点の上総亀山駅までは、3時間に一本しか走っていない。

 一両編成、ワンマン車、乗客12名で、明らかに乗り鉄、撮り鉄は、4名(含むたぐち)。電車は、たんぼの中を走る。竹藪の竹が、強風で大きくしなっている。集落があり、停留所があり、電車は、律儀にひとつづつ停まるものの、乗降者ゼロ。車掌兼運転手さんが、「風が強いため、徐行で走っています」、とアナウンス。車窓からの景色は、ほとんど変わることなく田んぼが続く。12時すぎに久留里駅着。改札口まで20mほどしかないのにこの強風、立っていられないほどだ。改札口には、制帽のひもをあごにかけたおじさんがおり、切符を回収していた。新小岩からのスイカを出すと「ちょっと待ってて下さい」と、駅舎の中に戻り、紙きれを持ってきた。駅員のいる駅で、清算してください、これを見せて下さい、とのことでした。久留里線は、JR線なのに、ほとんどの駅が無人駅で、木更津からこっち、スイカは使えなかったのです。

 降りて、次の列車(同じ電車)まで、1時間近くあるので、駅の外へ出てみたが、バス停らしきものもなくな、店らしいものも見当たらない。強風の真っ只中に立っていると、車が停まったので、ここら辺にたべもの屋、ありませんか、と聞くと、あの先を曲がったところにあるよ、と教えてくれた、信号が変わると、警笛を2回鳴らして走り去った。

 あの先までは、100mくらいしかないのに、なんじゃ、この風、とにかく、立っていられないほど。あった、店というより、持ち帰り専門店で、男の人が、外で片付けをしていた。あのう、入口は、どちらですか、と尋ねると、「いらっしゃい、お客さん」、といいながら、裏口方から中へ入り、出窓から、「なににしますか」。親子とか、カレーなどもあったが、鯖寿司に決定。10分ほど、その場で待って、ようやっとのおもいで、駅舎に戻った。よく見ると、駅舎というより、掘っ建て小屋。駅内には、6人分の椅子があり、座って食べようとしていたら、窓口から顔を出したさっきの駅員さんが、「お客さん、電車の方があったかいので、あちらでどうぞ」、というので、出しかけた鯖寿司を持って移動。だあれもいない電車の中で、ゆっくりランチ。500円だったけれど、ライスおおめ、鯖の一切れ一切れが、厚くて、酢の具合がよろしい、ひさしぶりに、うまい鯖寿司を堪能しました。

 13時55分、久留米駅発車。乗客3人。戻りも、風やまず、ノロノロ運転。ほとんど寝てしまった。目が覚めたら、木更津駅。どこから乗ったのか、乗客は、増えて15名ほどになっていた。木更津駅で15分待ち、快速久里浜行きにのり、15時10分、新小岩駅に帰着. 風が強かったこと、鯖寿司がうまかったこと、久留里線の感想です。


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