2022年5月19日木曜日

武蔵野を 南へ走る 南武線

時刻表本で、首都圏の鉄道路線を眺めていると、東京を中心に、西と東の様子の違いがよくわかる。西、主に神奈川だが、かなりの数の私鉄が走っている。小田急、京王、西武、東横、京浜などなど。それに比べると、東方面ー千葉、埼玉、茨城、栃木など東地域は、JRは多いが、東武が中心で、私鉄は、それほど頑張っていないのがわかる。足立区が東端に位置しているため、なんとなく、東方面への乗り鉄が多かった。同じ路線を、なんども乗りに行ったりしていたが、もう少し、西へも、ということで行ってのが、南武線。

東京駅から東海道線茅ヶ崎行きに乗車。10時すぎだったので、通勤時間は過ぎており、しかし、乗客は多い。新橋、品川駅では、乗り降り客が多かった。

川崎駅で下車。階段を上り、南武線ホームへ。立川行きは、頻繁に出ており、10時40分発に乗車。六両で、全員座れる状態で発車。出発前からお喋りの女性3人組、学生さんも目立つ。高齢者もいる。すぐの尻手(シリテ)駅では、南武線の支線浜川崎方面へ乗り換えられる。海の方向だ。電車は、川崎市内を走る。見えないけれど、南武線は、右手に流れる多摩川にほぼ沿って、立川まで走っている。

線路の両サイドには、10階以上もあるアパート群が続く。ここに住んでいる人たちが、朝晩、この南武線を利用して通勤・通学しているのだ。どこの駅でも、客が乗ったり、降りたり。聞き覚えのない駅名が続く。矢向(ヤコウ)、鹿嶋田(カシマダ)、平間(ヒラマ)、などなど。それに、当たり前かも知れないけれど、「武蔵野」がつく駅名がいくつかある。武蔵小杉、武蔵中原、武蔵新城、武蔵溝の口。

武蔵溝の口では、どーんと降りて、どーんと乗ってきた。ここは、私鉄との乗り換え駅。学生が多い。今日日の学生さんは、男性も、女性もお洒落。へえー こんな格好で大学へ行くのか。隣りに座った若者、オーデコロンの匂いがプンプン。登戸駅で、またどーんと降りて、どーんと乗ってきた。手押し車の子連れお母さんが3人。ガチャ引きの高齢者も多い。ガチャ引きという単語は、名古屋で元気なおばさんたちが話していた単語です。つまり、高齢者たちが、手押ししている車のこと。足立区でもよく見かける光景です。

稲田堤駅前には、駅すぐのところに、大きな駐輪所があった。ここら辺は、ビルではなくて、戸建ての住宅が多い。丘陵地帯には、びっしり住宅が建っている。みなさん、毎朝晩、駅まで自転車で通っておられるのです。

春霞の向こうに奥多摩の山並みが見えると、終点の立川駅。川崎駅から35.5キロ。南武線は文字通り、武蔵野を南に走る電車でした。

余談:11時50分発の立川から東京駅行きの特快(特別快速)に乗りました。40分ほど でお茶の水駅着。駅改札で、スイカを通すと、「168円」の文字。えっ、あっ、そっか、西日暮里駅でスイカを通したのが、9時半頃、その後、全てJRだったので、いちどもスイカを通さなかったのだ。駅前の丸善で、本を2冊買った、買えた。いい旅でした、大当たりの旅だった。     

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