2024年5月20日月曜日

ご同好 外出大好き 他にいた

昨日、5月19日のこと。曇っては いたけれど、降りそうにもないし、いくか、と出かけました。2月からわが家に近い停留所の、西新井行きが廃止になり、お出かけコース変更。綾瀬駅まで、出て、西新井行きに乘る、というルートになりました。といっても1時間に2本しかなく、それでも、車を持たない、運転しない高齢者たちが、便利に利用しています。

バスを待つ列に並んでいたら、すぐ後ろにきた男性、突然、「ここは、やっぱり郊外だね、ぜんぜん違う」、と独りごとのように言うんです。どこから来たんですか、どこに住んでいるんですか、と聞いてしまいました。本当は、郊外で悪かったね、と一言いいたかったんですが。 男性は、池袋の東口あたりに住んでおり、今日は浅草の三社さんのお祭りに行き、北千住まで東武線で来て、綾瀬まで、との説明。これから、足立区役所へ行くので、ここでバスを待っている、とも。「区役所は、本日は、日曜日でお休みですよ」、と言うと、やってるうんだよね、ボランティア祭りってのを、と新聞の切り抜きをポケットから出して、見せてくれました。こちらが訊きもしないのに、年金暮らしの82歳というこの男性、奥さんに月5万円もらって、その金で、朝、昼の食事代、外歩きの交通費にしているとのこと。奥さんが、家にいると、電気代がかかるし、食事を作らねばならないし、とにかく、出かけてほしいと言うんだそうです。で、ほぼ毎日、主に都内をあちこちで歩いている、イベント情報を探しながら、出張(でば)っているんだそうです。たまーに、映画をみるけれど、有料なのでね、まあ、ほぼ無料の、ただの催しものを探してね。

間もなく、待っていたバスが2台来て、どちらも区役所を経由して西新井駅が終点というバスですが、区役所までのルートが、ちよっと違うバス。男性は、先のバスに乗り、話好きそうなので、バスの中で喋られてはと、同じバスをパスして、2台めに乗車。バスの中で、世の中って、いるんだよね、同じことをしている人種っているんだよね、とニヤニヤしていました。区役所にバスが着いたら、乗っていた客がほぼ全員下車。で、そういえば、去年のボランティア祭りにも来たっけ、と思い出しました。区役所ロビーで、さまざまな売店、展示、仮設舞台では、障害児たちが、ダンスをしており、しばらく観覧。手作りえんぴつを買い、バス停に戻りました。と、そこにいたのは、さっき綾瀬駅で会った「同行の士」おじさん。お互いに、また会いましたね、と挨拶。バスが来て、離れた席に座り、なんとなく、ひと安心。

西新井駅で下車し、行く先が同じバスなのでと、駅構内の100円ショップでちょっと時間つぶしをして、バス停へ。王子駅を通る「池袋行き」に乗る。日曜日の昼、そう混んではいない、と思いきや、えっ、乗ってきた、と同好おじさん。そうだよね、池袋の住民だもの、これに乗るはず。それにシルバーパス使えるし。幸い、彼はいちばん前の席。後ろの席にいたのは、気づいていないらしい。王子駅までの25分間、この出会いというか、偶然が、おかしくて、おかしくて、何回も、何回も、ひとり笑ってしまいました。王子まで、同好さんは、眼鏡をかけ、かばんから出した漫画本に、ずっと目を通してました。

ご挨拶もせず、お先に失礼、と王子駅で下車。ここから、京浜東北線で南浦和へ。武蔵野線で新松戸駅、常磐線で綾瀬駅までの、乘り鉄ちょい旅ー230円コース、をいつものように乗りました。ご同好さん、今日は、どこら辺に出ばっているのかな、雨だけれど。

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