2022年4月1日金曜日

汽車の旅 さくら満開 どこもかも

朝起きて、そらを見上げ、「それ 行け」パターンでない、ちょい旅。前日に、その気になって、北千住駅へ切符を買いに行った。天気予報では、曇り空、とのことだったが、 どうせ車内移動、車内旅行なので、ま、いいかな、と。

ところが、です。北千住駅で、大変なことに。これまであった「みどりの窓口」がなくなっていたのです。スペースを半分にして、自動券売機が2台設置されており、機械の前で、戸惑っている人のおかげで、行列ができていました。学生さんたちが春休みということもあり、並んでいたのは11名。マイクで内部の駅スタッフとオンラインしながら、手順をふんでの券売機。

結構、待ちました、30分ほど。その頃になると、中からお助けマンのスタッフが出てきて、手伝ってくれる。ジパング利用なので、手帳番号、発行年月日などをまず聞かれ、乗りたい列車、時間帯なども。結構な時間がかかり、並んでいる人がいらいらしているのがわかります。ともかく終了し、「近くの駅で、みどりの窓口のある駅って、どこですか」、と尋ねると、「上野駅です」とのお返事でした。

さて、手間をかけて手に入れた切符で、新宿駅へ。7時30分発の特急あずさに乗れました。全席指定です。以前は、自由席があったのですが、いつの間にか指定席だけの特急。座席の上に小さな電池が三ついている。緑は、予約済席、黄色は、このあと停車の駅で、客が乗るかもしれない席、赤色は、当面は、空席、という説明がありました。北千住駅で買ったのは、特急券の自由席だったので、赤色席に着席。ところが、八王子駅手前で、黄色から緑になり、駅で男性が乗ってきた。隣りです、車窓席。サラリーマン風のこの男性、発車すぐ、おにぎり2個を食べ、スマホを取り出して・・・朝日がまぶしいので、窓は、シャッターをおろしています。残念。車窓の景色を楽しみにしている乗客がいるのに。

勝沼ぶどう卿駅は、さくらで有名で、ここからの甲府盆地の景色は、最高です。仕方なく、席を立って列車の出入り口で、いつもの景色を堪能しました。春霞にけぶる景色、一面のぶどう畑、桃の畑、白い花、うすピンクの花がグラデーションになり、とってもきれいでした。

甲府駅に到着。身延線ホームへ。待つことなく、8時45分発の特急ふじかわに乗れました。駅前のお城のさくらは、満開、ジョギングの人が2人。4両編成、車掌1人、スイカOK。結構、乗ってます、20名くらいか。甲府市内を走り、善光寺駅通過。ここの善光寺には、二度、きたことがある。武田信玄時代、戦火を免れるため、長野の善光寺の仏像などが、いっとき引っ越してきた、という話をきいた。右前方には、南アルプス。山頂は、まだまだ雪だが、里は、どこもかも一面花、花、花、春爛漫です。どの駅でも、さくらの木々が植えてあり、どれもこれも、もう満開です。

笛吹川を渡る。市川大門駅というのがあり、市川團十郎発祥の地、とのこと。ここの桜も最高。甲斐岩間駅には、大きなはんこ型の看板に、「ハンコの町六郷」の文字。そっか、ここだったのか。

富士川が眼下に見えはじめ、身延駅に停車。乗客は、ほとんどここで下車。日蓮さんが開いた久遠寺、二度ほど行ったことがあります。どちらも歩き旅。静岡側からの旅でした。

車窓右側の富士川、あちらの岸にも、こちら側も、見事なさくら並木。ぜーんぶ満開。遠くの山々にも、ところどころに山桜か、白い花がてんてんに見えます。気の早い一匹の鯉が、農家の庭で、泳いでいます。じきに富士宮、静岡県です。と、突然、目の前に富士山の雄姿。頂上までしっかり見えます。富士宮の市街地も眼下に広がっています。天気も最高、いいですね。この景色のために、来たのだ。。。

10時30分、富士宮駅着。待っていた東海道線に乗り換える。熱海行きだ。4両で、ワンマン車。結構な乗客率、若い男女がほとんど。ほぼ全員、スマホ熱中族。市内は、大きな工場が多く、煙突が目立つ。右側、国道の向こう側は、沼津から続く千本松原が続く。東海道の旅の時には、なんども歩いた海岸道。ここら辺は、あまり桜はない。沼津、三島、そしてトンネルを出ると熱海駅。

駅周辺をちょっと歩いてみたが、たいそうな人出だった。そこそこに引き上げて、11時45分発の東海道線高崎行きに乗る。この電車は、ボックスシートが最後部、最前部、に二両つづついている。もちろん、最後部のボックスシートに。湯河原駅のさくら、どちらかというと、白っぽい花だが、満開。右は、海、左の山側は、みかん畑。しばらくさくらの満開風景が、楽しめました。

13時45分、上野駅着。熱海駅から2時間かかった。身延線乗りは、3度めだったが、この季節、満開のさくらを愛でる旅、天候にも恵まれ、最高だった。全貌の富士山、あれもよかった。



0 件のコメント:

コメントを投稿