いつものように朝4時、雨は降っていなかったが、曇り空。昨日、洗濯したし、布団も干したし、今日は、どうするか。ストレッチ、体操、エアロバイクにも乗った。般若心経もあげた。朝のルーティングもすませ、6時30分。東の空が明るくなってきた。空が青い。
昨日、買ってきたばかりの、今月から大幅に更新されるというJRの時刻表、パッとひろげたら「わたらせ渓谷鉄道」のページ。
「行くか」、「行こうか」、「行こう」。。。。。
ちょっと厚着をして、ペットボトルに水を入れて、玄関を出る。7時10分のバスに乗る。北千住駅は、通勤の人たちで、もう混みはじめていた。駅売店でコロッケパンを2個買う。特急列車ホームへ。5~6人乗客。ここで待つこと40分。
8時15分のけごんスペーシア日光行き、全座席指定だけれど、始発の浅草からの客は、おらず、北千住から3名のみ。週末以外は、毎日、こんな状態で走っているのか。自宅の水道の水を飲みながら、コロッケパンを食べながら、これから職場へ、学校へ急ぐ人たちの姿を見ながら、「こちらは、旅ですよ」。月曜の朝、空は青空、いい日、旅立ち。
8時50分、利根川の鉄橋を渡る。土手は、菜の花で、まっ黄色。大谷石の蔵のある農家が点在する。畑は、もう春です。春霞で、遠くは、見えない。
9時47分、東武日光着。日光には、宇都宮からのJR日光駅もある。まっすぐバス停へ。
「えっ 出たばかり」、9時30分、本日二本目のバス。なにしろ、一日6本しかない足尾銅山(旧)の病院行きのバス、日光市民のためのバスなのだ。3時間半、どうやって時間をつぶすか。上(中禅寺湖)へ上るバス停では、待つ人4名だったので、決定、中禅寺湖に行くことにした。混んでいた頃と比べると、信じられないほどのがら空き状態。いろは坂も空いていた。30分ほどで、中禅寺湖着。道路わきには、残雪が残っており、しかし、まったく寒くはなかった。
人っけはなく、みやげ物店、食堂なども、多くが閉まっている。華厳の滝、入場料窓口にも人の姿はない。料金を払わず、ただで見ることが出来るところへ。階段を下りると、目の前に華厳の滝。雪解けなのに、水は少ない。迫力なし。と足元に発見、五円玉。周辺にダレも居らず、拾いました。ついている、ご縁があるはず、ポケットに入れた。
修学旅行なのか、バスが何台も通る。華厳の滝へ行くらしい。さっき降りたバス停に戻る。とすぐに、東武日光駅行きのバス、湯本からのバスがやってきた。乗る。「ついているねえ」、とポケットのご縁玉に触れた。帰り(下り)のいろは坂も、スムーズ。なにしろ月曜日だし、ご縁だもんね。
12時15分、駅に着いてしまった。足尾行きバスは、13時7分。昼食、どうするか。開いている食堂、結構、いい値段だ。コンビニでおにぎりを買う。日光には、コンビニが二軒しかない。駅近くの一軒に。駅舎の外のベンチで、山々を、青空を見ながら、お昼ご飯。
時間通り、バスがきた。マイクロバスで、10名ほどの座席。男性がひとり、のみ。町営なので、地元乗客は、別料金だけれども、外部のお客さんは、高め料金、それも現金払いのみ。道路は、それほど広くは、ないけれど、足尾を抜けて、桐生方向につながっている。周辺は、山と沢、廃屋もいくつか見える。足尾銅山最盛期時代には、人口は、多かったにちがいない。長いトンネルを抜けると、人家が見えてきた。
1時半、間藤駅に着いた。約30分、乗車賃は、現金で、1120円。無人駅、なんどか来たことがある。時刻表を見ると、出たばかりで、次の電車は3時9分。1時間半ほど、待たねばならない。幸運の五円玉、ぜんぜん、ご利益、ないんじゃないの。でも、ここまできて、他に選択の余地はなく、とにかく、待つしかない。周辺を歩いても、なーんにもない。山しかない。
駅の案内版によると、足尾銅山全盛期の頃、中国人、朝鮮人が働いていたらしい。近くに、中国人捕虜収容所跡、朝鮮人供養塔、という記述があった。見る人が見ると、国際問題に発展しそうな、史実、そんな気がした。
上着14時45分に、電車が来た。終点で降りた客は、女性1名。ワンマン車の運転手さんが、をぬいで、車内掃除を始めた。終わると「お客さーん、乗ってていいですよ」、と。時間ぴったりに出発。一両編成の運転手と客一名。この先、相老駅で降りるまで、乗った客は10名以内だった。これじゃあ、クラウドファンディングをしても、持たないはず。それでも、春になり、桜が咲く頃は、トロッコ列車も走るので、賑わうのだろう。無人駅前の広場で、猿(野生)が3匹、珍しそうに電車を眺めていた。
1時間20分かかって相老駅に着く。料金1070円。北千住まで2270円、赤城リバティりょうもう特急に乗車。ここでも45分間、待った。華厳の滝の五円は、ほとんど、「いいご縁」の効果がなかった。
それでも、北千住駅には、6時50分に着いた。朝、うちを出て、12時間、結構、長ーい、一日だった。くたびれたけれど、ま、これも、ちょい旅。
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