2020年10月16日金曜日

コロナ・ステイホーム脱出

 コロナ脱出ーまずは、日光・足尾へ。

 10月14日、行ってきました。8か月ぶりでの遠出です。6時42分の北千住発に乗るつもりで、5時50分の神明町から北千住駅行きのいちばんバスに乗車。いちばんバスの状況が変わっていた、景色が変わっていました。

 バスには、すでに4人の乗客が乗っており、4人とも高齢者。次、次に停まる停留所で、乗ってくる客、すべて高齢者。すぐわかるんです、全員が、東京都のシルバーバスだった。終点に着くまでに、20人ほどの乗客、男女の高齢者で、みな朝いちバスのお知り合いらしく、「おはようございます」、のご挨拶。運転手さんにも、「おはようございます」。コロナの日々に入ってから、高齢者は、ステイホーム、しているとばっかり考えていたのに、なんと、働いていたことを知った。実は、あさいちバスは、ちょい旅に出る時には、かならず利用していたので、なみじ深いバスで、いつもなら、乗客は、終点まで5~6名で、スーツ姿の勤め人もおり、早番なんだな、なんて思っていた。いつの間にか高齢者通勤客が増えていた。

「今日の弁当は」、と女性客が尋ねると、「のり弁だよ、夕べののこりご飯でね」、と男性客が応えていた。弁当もちで、働きに行くんだ、どんなところで働いているんだろう。これから、遊びに行くのが、なんだか悪いみたいな感じだった。

 特急けごんは、1時間20分で、日光駅着。一両に15人ほどの乗客で、「密」は十分避けての列車旅。曇り空だけれど、降らなければいい。1時間ほど待って、足尾行きの市営のミニバスに乗った。市内から山間部に入ったけれど、紅葉は、まったく感じられず、去年もそうだったけれど、今年の紅葉は、だめそう。乗客は、途中から乗った女性客がひとり。1時間ほどで、間藤駅前着。わたらせ渓谷鉄道の終点駅だ。何回も来ている駅、無人駅だ。

 わたらせ渓谷鉄道が、コロナ禍で、名物のトロッコ列車の運行が困難となり、今はやりの「クラウドファンディング」とやらで、カンパ集めを始めたというので、乗り鉄に行ったというわけ。間藤からの乗客ひとりだけで、途中からも乗り降りほとんどなく、名所の足尾銅山のある駅でも、3人だけという乗客率だった。途中ですれちがったトロッコ列車にも、乗客が数名のみで、経営はたいへんだ、と。

 足尾銅山は、江戸、明治、昭和の400年間、日本の近代化に貢献してきたが、昭和48年に閉山。渡良瀬川の鉱毒事件で、国会議員だった田中正造が天皇に直訴したことで知られており、たしか学校の教科書にも載っていた。今の古河電工の前身。運転手さんに聞いたら、足尾銅山観光は、ほぼゼロの状態とのことだった。

 クラウドファンディングの様子も尋ねてみたら、「おかげさまで、目標の300万円は、集まったようです」、だそうです。途中下車せず、桐生までの44.1キロ、約90分の久々の乗り鉄、充分に楽しみました。

1 件のコメント:

  1. 私もそろそろ出歩き始めました。10月の最初、高野山から丹生都比売神社へ。四国お遍路の最終章でした。19日からは岩木山神社と岩木山登山、雪が降っていると思ったらいい天気で、北海道まで見えました。新宿のジイさんたちは最上33箇所を回っていました。先日蒲田から品川宿を歩きました。品川宿では街道文庫に寄りました。本の隙間からジイさんが顔を出しましたが、コロナ疲れが感じられました。大変そうでした。世の中コロナで何処も大変です。遊び歩いて良いのかと自問自答しながら遊んでいます。

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