公民館で10時から飲料水を配っている、入れ物を持って受け取りに来て下さい、市役所で非常食を配っている、自衛隊が風呂を沸かしてくれており、石鹸、手ぬぐい持参で、3時から9時まで、などなど。房総半島の南の地域、君津、館山あたりで、人々はいまだ、電気なし、水なしの状態で日々を送っている。いまどき、電気なし、水なしでの生活は、ほぼ考えられないのだろう。それに、台風で屋根の瓦が吹き飛んだ家も多い。
その後の雨で、家の中が水浸しになっており、その様子も、毎日のようにテレビで写し出されている。当面しのぎとはいえ、ブルーシートは必需品だ。これも配布の対象になっており、市役所などで配布されている。が、屋根の上にあがって、ブルーシートをかけるには、業者、専門家でないと、できない。素人が屋根にあがって、落下して亡くなった人もいる。ブルーシートがあるのに、人出がなくて、屋根にかぶせることが出来ない、と嘆く人、と現地からの報道。
千葉県なんて、東京からほんの鼻の先、房総半島一周なんて、なんともやったことがある馴染みの地だ。そんなところで、多くの人たちが難儀しているなんて、と考えてしまう。
ずっと昔のことだが・・・・ アフリカで生活をしていた時期があった。そこでは「水」は、まさに貴重品。おんな、子どもたちが、1時間、2時間かけて、毎日、水はこびをしていた。町に住んでいたが、蛇口をひねっても、水が出てこない、当たり前のことだった。そんな習慣が身についていたから、帰国して、いちばんのの感動は、日本では水道の蛇口をひねると、「水」が出てくることだった。日本は、超便利な国なのだ。
しかし、その時の体験が忘れられず、今でも、わが家は、夜、寝る前に、台所の金盥(かなだらい)には、水をはっておくクセがついている。
ところで、今回びっくりしたことがある。スマホが使えなくなった、充電が出来ない、ということで、かなりの多くの人たちが途方にくれていた。こんなにも多くの人たちが、スマホ頼りの生活をしていたということ。スマホが使えなくなることが、こんなにもおおごとだとは、ついぞ気づかなかった。充電設備のあるところでは、行列ができていた。
そして、人々は、東電はけしからん、行政は、県は、国は、どうしてくれるんだ、と、災害のせいにしていた。なんと、あの県知事も、政府に支援をお願いした、と。
「くれない」が、流行っているようです。
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