ここのところ、ほぼ毎日、日本全国「熊情報」で賑わっています。暑い夏の結果、熊さんたちの大切な食糧であるどんぐりが、どうも不作らしく、冬眠近いこの季節、熊さん側も必死の行動なのです。民家に侵入し、台所の冷蔵庫の中のピザを失敬したり、庭の木に登って、柿を頂戴し、畑のニンジンを食べ、などなどの被害が報告されています。それだけなら、まだ許せる、でも、人間さまを引っかいたりして、傷をつけたりもしています。これみな生きるため「やるっきゃない」、というのが熊サイドの言い分のようです。
実は、そう、今から30年ほど前のことです。日光の山の上、男体山の麓で、冬はクロスカントリースキー場になる地域ー光徳牧場近くでのことです。近くの沢周辺を歩いていました。と、右側のすすきの中で、なにやらガサガサ、すすきが揺れています。倒れたすすきの間に黒い物体、熊です、熊さんです。びっくりというよりも、気がつくと走りはじめていました。右側のすすきの中を、熊さんが走っています。同じ方向を、すすきのこっち側を走る人間。50メートルほどだったか、先に沢にかかった橋が見えました。と、手前で、熊さんは右折、沢の岸を走っていました。熊さんの姿がしっかり見えました。それだけのこと、ですが、熊と徒競走をするという稀有な体験をしました。
秋晴れのいい日、本日は、水戸方面へでも行ってみるか、と常磐線に乗りました。この線は、なんと100年の鉄歴という老舗鉄道です。稲刈りを終えた田んぼには、白鷺が落穂ひろいをしていました。たわわになった柿の実が、「秋」を実感させてくれます。テレビでは、今年の紅葉の地、ということで、あちこちの紅葉を宣伝していますが、みんなが見て、みんなが行く、そういう紅葉名所は、だめ。「人」の見物になるくらいなら、足立区神明町の赤稲荷神社の方が、おすすめです。
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