こんな こともあったんだ、と。終活のつもりで、片づけていたら、出てきたのが、オーストラリアで、チャリ旅をした時の記録。南オーストラリア州をほぼ一周するというチャリ旅。チャリ(自転車)にこっていた頃だった。日本国内のアマチュアの自転車レースにたびたび出場していた。乗鞍の山岳レースで、入賞したこともあった。北海道の知床半島一周なんてのも、やりました。そうした所で会ったチャリ仲間からの情報で、オーストラリア行きが決まった。主催は、オーストラリアの宗教団体で、日本からは15名が参加。12日間ということでもあり、中年チャリ愛好家で構成されていた。
第1日 1981年9月27日
成田空港出発 シドニー空港着。15台中、無傷だったのは、4台で、空輸中にあちこち曲がったりしており、出迎えの現地の方と、市内の自転車修理屋さんの店に移動。午後2時、今夜の宿YWCAにチェックイン。店でパン、ハム、ワインなどを買ってきて、夕食。ペンキ塗り立ての臭いのする2人部屋で寝た。
第2日 9月28日 晴れ
Sydney(シドニー)からLiverpool(リバプール)、Picton(ピクトン)まで60キロ。初日だったので、走行距離は短かったが、起伏の多い、きつい道。チームには、バスが並走してくれている。夕食は、、マッシュポテトとハンバーグ。ピクトンの森の中の牧場泊。寝袋だったが、寒さがこたえた。
第3日 9月29日 晴れ ゴルドバンまでの120キロ。本日も、急な坂が多い。6時、早めのスタートだったが、あまりの急坂に、チャリを降りて、押して歩くことも。東京から沼津間の距離が120キロ。コワレバン市の高台にある教会が、本日の宿泊地。夕食後、現地の人たちとの交流があった。毛布、シーツのある寝室で寝た。
第4日 9月30日 晴れ Goulburn(ゴルバン)からYass(ヤス)までの90キロ。オーストラリアがまっ平なところだという先入観、オーミステイクだった。とにかく坂が多い。途中、ラクダの群れに会った。本日は、ホームステイの日。地元の皆さんが迎えにきてくれた。教会での夕食会。夜空の星がとてもきれいだった。
第5日 10月1日 曇り 強風 Yass(ヤス)からYoung(ヤング)までの115キロ。出発して、すぐに道をまちがえた。地図をなんども見直す。風が真向いから吹いている、吹きっさらしの中、なかなかすすまない。それでも、車が少ないのがありがたい。村を過ぎると、アップダウンの多い道。かなりくたびれていたが、本日は、教会での礼拝に参加。長ーいお説教もあって、終わったら8時半をすぎていた。市内の中華料理店で夕食。スポンサーは、オーストラリア側。せっかくの中華だったが、あまりおいしくなかった。
第6日 10月2日 曇り 午後晴れ young(ヤング)からForbes(フォービス)までの120キロ。はじめての平らな道路が続く。時速30キロ、なかなかのチャリ旅。リラックスして走れる。気分はるんるん。人家はほとんどなく、トイレは、橋の下、藪の中で。鼻歌を歌いながら走っていたら、突然、頭上にグライダーが近づいた。びっくり、これってオーストラリアのあたりまえの光景。衝突するかと思った。この日は、途中の牧場でいただいた肉でバーベキュー。レイバーデイで、商店街は閉まっていて、肉は、大助かり。郊外のキャンプで宿泊。
第7日 10月3日 晴れ Forbes(フォービス)からORENGE(オレンジ)まで105キロ 走りはじめは、フラットだったのでに、ルンルンだったが、途中から急坂、それも登りがきつい。距離も長い。転倒者も出たが、たいした傷にはならなかった。カーパーク泊まり。町で買ってきた食材で夕食を作った。といっても、ラーメンライスに野菜炒め、でも、これが最高においしかった。寝袋。
第8日 10月4日 晴れ 春雷 ORANGE(オレンジ) 本日は、休養日。チャリの手入れ、修理など。市内の公園でコアラ見物。にわか雨、雷だ。ここオーストラリアは、今が春、ということは、春雷。夜は、教会で夕食、宿泊も。カレーライス、スパゲッティ、口にあったメニューだった。
第9日 10月5日 晴れ ORANGE(オレンジ)からLITHGOW(リスゴウ)まで125キロ。今回のコースで、いちばん長い坂だった。登り4キロ、それほど急ではないけれど、とにかく長い。下りも長かったので、時間を稼げた。なぜか早めの到着。チャリ慣れしたのかも。本日は、教会で食事、宿泊は、ボランティアのご家庭に民宿。
第10日 10月6日 晴れ LITHGOW(リスゴウ)からKATOOMBAZ(カトムバ)までの45キロ。舗装がしっかりしていない悪路。なのに登り3キロもある。それでも、からだが慣れてきたのか、それほど苦にはならない。途中、ダチョウに会った。しばらく観察。ブルーマウンテン公園内に泊まる。日本人のツーリスト団体に会った。
第11日 10月7日 KATOOMBA(カトムバ)からSDNEY(シドニー)までの50キロ。最終日、パレード気分で走る。ゴールは、シドニーのスポーツセンター。まだまだいける、という気分で、ゴール。道中、ご一緒だったオーストラリア側の責任者エリックと、最後の夕食。おみやげに、コアラのぬぐるみをいただいた。宿泊は、YWCA。
第12日 10月8日 シドニーは、曇り空、東京は晴れ 朝6時45分宿泊地発。予定通りのフライトで離陸。9時間で、成田空港帰着。