二日前から、寒波が来る、日本列島がすっぽり冷蔵庫に、なんて報道が繰り返されていたので、その気になって、懐中電灯、ほっかいろ、インスタント食品などを準備していたが、それほどでもなかった。それでも、朝4時のウオーキングに。さすがに寒い。近くの運河沿いの道を往く。真っ暗のはずだが、道路沿いのマンションの明かりで暗くはない。東に向かって歩く。日の出までは、まだまだの時間。そんなにも早く歩くこと、ないんじゃない、なんて言われているけれど、決めたんだから歩くんです。
携帯ラジオからは、日本列島、あっちこっちで、「雪」、とのニュース。雪といえば、いろんな思い出がある。
ウインタースポーツの冬山登山、XCクロスカントリースキー、どちらも、めいっぱいやった、楽しんだ。冬の立山、穂高、乗鞍など、怖い目にもあったが、いい山行だった。XCスキーでは、国内外のレースに毎冬、シーズン中は、ほとんど出場していた。冬のシーズン中は、日光の幸徳牧場、猪苗代湖の国民休暇村、乗鞍高原などで練習、週末はほとんど 雪の上にいた。国内では、北海道の湧別100キロレースに、9年続けて出場、海外でも、本場のノルウェイ、スウェーデン、オーストリア、スイス、フランスでのレースに、また、イタリアでは、ミラノに近いピンゾロで開催の24時間レースに出場した。あの時は、レースの途中で飲んだHot winnがおいしかった。泊まっていた民宿のおじさんが、差し入れてくれた赤ワイン、今でもあの味を覚えている。そうそう、EUで研修生ということで招待された際には、毎週末ブラッセルから列車で、ミュンヘンまで行き、駅近くのホテルにスキー一式を預けて、近くのスキー場でXCスキー三昧だったたこともあった。
国内での「雪」体験、四国でお遍路さん巡りをしていた時、たまたま四国に雪が降った。歩き遍路は、天候に関係なく、雨でも、雪でも、歩きます。その日は、かなりの雪で、雪体験のない四国の人たちは、かなり往生しておられた。雪で動けなくなっていた車を何台も、お助けしました、「お接待」です。熊野古道は、14,5年ほど冬の季節に通ったけれど、雪の体験は、ほとんどない。紀伊半島は、やはり南の地、なんですね。
冬の「雪」体験、青森でのこと。知人のUさんの車で、八甲田山へ。たまたま映画の『八甲田山』の撮影が行われていました。雪の撮影現場には、信じられないほどの大勢さんたちがおり、なのに、まだ足りない、ということで、通りかかった私たちが頼まれ、エキストラ出演。古い軍服を着て、行列に加わり、ただただ歩くだけ、という出演ですが、係のおじさんが、映画、見てよ、自分が写っていますよ、といわれた。もちろん、出演料なしでしたが、なんだか、うれしくて、東京に帰ってきてから、友人たちに、「八甲田山の映画、出演したんだ、見て、見て」、といいふらしてまわった、が結果、自分でも見に行ったけれど、どこにいたのか、わからなかった。人生初の映画出演、残念の巻。