千葉は、銚子のお寺が、東京でご詠歌を教えており、これに、かれこれ10年間、参加しています。月2~3回、寺らしくないマンションの一室が会場です。
ご詠歌をはじめて聞いたのは、四国遍路に行った時、山奥のお寺で、4~5人の遍路者たちが、合唱していたのを聞いた時です。静寂の山の奥から、詠うような、語るような声と、ときどき鳴らされる鉦(しょう)の音色、なんともいえない響きでした。
感動して、すぐにはじめました。鐘は、ネットで800円でゲット。付属品の「ふさ」は、七五三の、女の子がふところに入れる、なんていうのか、お財布みないなのに、ついているふさふさの糸、ひもで、これは、千住のごみ捨て場でみつけたのを代用しています。
ご詠歌は、ほぼ五七五七七で構成されており、仏教のいろんな行事で詠われます。
たとえば、興教大師をたたえるご詠歌は、「ありがたや、高野の山の岩かげに、大師は
いまもおわしまします」という具合です。
葬式の際には、追悼和讃ご詠歌、供養のご詠歌を、巡礼時にお接待をいただいた際には
お茶接待答礼和讃などがあります。四国遍路、西国巡礼の際には、各寺で、それぞれご詠歌があり、同じ調子で、巡拝時に詠います。こどもが亡くなった時には、児童追弔和讃があります。10年もやっていると、ほぼ暗記していますが、教本をみながら、声、鉦を確認します。
参加者は、10名前後で、男性が3~4名、女性の方がやや多く4~5名。いずれも高齢者で、男性のひとりは、初日、ネクタイ、スーツ姿で現れたのには、驚きました。女性たちは、海外旅行もほぼ全て終了、そろそろご詠歌でも、という方、鎌倉から東京駅に着いて、ときどきタクシーでいらっしゃるセレブの方、元交通公社の添乗員だった方、こちらは、国内地図がからだにしみこんでいるらしく、地図がやたらと詳しい。声が小さい主婦業の77歳。先生は、銚子の寺の住職で、ご詠歌の声がすばらしい、ほれぼれするようないい声をしておられる。1回の参加費が、1000円、これがありがたい。
ご詠歌の他に、写経会、巡礼講座などもやっていて、これには、住職の父上(名誉住職)が、銚子から通ってくる。
珍しく長つづきしている「なりいごと」です。
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