2018年11月19日月曜日

芸術の秋

オペラ『AIDA・アイーダ』 11月5日
 MET(米メトロポリタン歌劇場)で上演のオペラの名作が、東京で観ることが出来る。東劇の大スクリーン映像で、結構臨場感あるオペラだ。数年前から東銀座に通っている。東劇で、『寅さん』シリーズを一挙に上映したのを、観に行った時に、オペラのライブ上映を知ったのだ。この日の出し物は、ヴェルディのアイーダ。エジプトに囚われたエチオピアの王妃が、エジプト軍士官と恋に陥り、二人とも死んでしまうというストーリー。エチオピアとの戦闘で勝利したエジプト軍の兵士、人民たちによる凱旋の合唱、これが見どころ、聴きどころ。同じヴェルディの『ナブッコ』の合唱も聴き応えがあるが、アイーダもいい。現役時代、アイーダ見物のためにローマへ行き、たしかカラカラ浴場だったかで、ホンモノの馬が出てくるシーンに感動した。METの舞台装置もなかなか壮大だった。

上野で『ムンク展』 11月7日  ついでに青森物産展
 一年ほど前からPRしてきたムンク作品の展覧会が、始まった。上野公園で青森物産展があるというので、ついでに行ってみるかと出かけた。物産展は、絵を観てからと東京都美術館へ。入館の際に、ちょいと並んだが、会場は、それほど混んではいなかった。ナマの絵の具を塗りたくったような「・・・・魂の叫び」の絵の前は、さすが混んでいた。説明によると、あの絵は、同じ作品が4枚あるとのこと。オスロから東京に出稼ぎにきていても、あと3枚があるということ。オスロで、ムンク美術館へ行ったが、連れていってくれたノルウェーの友人も、自慢するでもなく、特段、感動しなかった気がする。ムンクさんは、自画像が好きらしい。何枚もあった。もういいや、と公園内の物産展へ。ちょうどちんどん屋が演奏(?)を始めたところだった。ちんどん屋が、なんとも好みなのです。吉幾三の演歌が次々に演奏され、会場内の物産のブースをまわる。オンナ3人の演奏で、リーダーらしき女性が、会場内コースをずっとついてくる人(私)に気づき、時々目くばせなど。。。。結局、30分ほど、ちんどんの追っかけをして、ニシンの粕漬(700円)を購入。湯島まで歩いて千代田線で帰宅。ムンクより、ちんどんの方がよかったな。

マイク・ムーア映画『華氏119』  11月9日
 ムーア監督の映画は、N.Y.貿易センタービル爆破を題材にした・・・911、あれは衝撃的だった。今回の・・・119、は、2年前の11月9日、トランプがアメリカ大統領選挙の勝利宣言をした日だ。オバマの後、民主党のヒラリークリントンが、女性初の米大統領になる、と信じて疑わなかった。が、なんと、自分ファーストのトランプが大統領に。
トランプ大統領のこの二年間、アメリカの社会は、どう変わったか。社会派の監督が、民主、共和党政治家たち、支持者たち、ワシントンのホワイトハウスの内情などを、真実みたいな、風刺みたいな映像に仕上げていて、観る者たちにアメリカ社会の分断の実態を投げかけている。フロリダの銃乱射事件で、銃規制運動に立ち上がった高校生たち、ウエストバージニアの公立校の教員のストライキ、水道汚染で鉛中毒患者を出したミシガン州の
共和党知事とトランプ大統領との関係、などなど。中間選挙を意識しての封切映画。選挙では、上院はトランプの共和党が、下院は、民主党が勝利するとの結果だった。

 




 

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