2018年4月26日木曜日

サンライズー雑魚寝列車で米子へ

 天下のJR,昨今、夜行列車を走らせない。日本全国、どこへ行っても、JRに乗れば東京に日帰り出来る、なんて豪語している。昔、昔は、大垣行きの夜行列車、二段ベッドの寝台車で青森へ、楽しい「旅」だった。
 かろうじて生き残っているのが、夜の10時東京駅発のサンライズ。今回三度目の乗車だ。個室もあるけれど、まさに雑魚寝の二段寝室(?)。経験から、100円ショップで
敷布団替わりになる敷物を買った。三枚=300円。これがバッチリ、正解だった。いつもの起床時間の4時まで熟睡。うす暗い外を見ていたら、お隣りさんも起き上がり、「おはよう」と挨拶。返事がないので、よーく見たら、外国人女性。そう若くない。で、Good
Morning、英語で挨拶したら、あちらも Good Morning。シアトルからの旅人だった。黒人ではない、しかし、ホワイトでない彼女。アメリカ人? と尋ねると、南米のこと、知っていいる? というので、「まあまあ」、と答えると、「ペルー人、ペルー、わかりますか」、マチュピチュ、二度行ったよ。それから米子まで会話。日本の宗教に関心があって三度めの来日とのこと。今回は、出雲大社へ行き、広島で原爆記念館をみて、大阪から帰る、という彼女。「それ、いくらで借りたの?」と、100円ショップの敷物が、JR貸し出し品だと勘違いしたらしい。自弁で持ち込んだと説明。もしよかったら、プレゼントするよ、と言うと、うれしい、ありがとう(日本語)。帰りは、新幹線なので不要モノ、どこかで捨てるつもりだったので、貰い手が出来てよかった。よろこんで貰ってくれる人
がいてよかった。彼女も、サブザックと小さな手荷物だけの旅の達人。米子駅で別れた。

 朝9時。米子駅前のバス停から乗ったのが、市内循環バス。乗客は、病院通いの高齢者3人。どこへ、と聞かれたので、境港というと、途中の後藤駅でバスを降りると、境港行き電車が来るよ、と教えてくれた。20分ほど、説明つきで市内見物。後藤駅近くで下車。
15分ほどで電車が来た。鬼太郎(キタロー)の絵がべたべたの二両編成。終点の境港まで約30分ー340円。途中で、米子鬼太郎空港駅。海上空港だ。電車の乗客は、13名。自家用車の故障で、久々の電車乗車という地元主婦ー40歳代、がガイドをしてくれた。鬼太郎のイベント期間は、観光客が多いけれど、普段は、境港は閑散とのこと。終点で降りて、港をちょっと見学。ここから、ロシアのウラジオストック行き、韓国の東海港への国際航路船が出るというので、一度、みておきたかったのだ。
 観光センター内の食堂で昼食。さすがは、境港、魚がうまかった。香港からの女性。日本の食べ物は、みなおいしい、という彼女、2回めの訪日。ここから岡山経由で高松へ。明後日のフライトで、高松空港から帰国する。まだ東京へは行ってないので、次は、東京、と言っていた。急増の外国人旅行者、東京だけじゃない、地方を観光している人たちも多いことを知った。
 食後、発車のエンジンを聞き、飛び乗ったバス。松江行きの路線バスだった。乗客は他になし。運転手さんのガイドつきで40分、松江駅着。発車から終点まで、乗客なし。鳥取県から島根県に移動。駅前から市内循環バスに乗ってひとまわり。280円。松江は前にもきたことがある。駅に戻り、路線バスで米子駅へ。途中の安来、道の駅名が「あらエッさ」だって。午後3時すぎに到着。駅前のホテル泊。雑魚寝列車よりも快適だった。

 おにぎりを食べながら、8時20分発の通勤列車で、鳥取へ。車窓の山は、大山。雪はなかった。鳥取で、50年ぶりの再会そしたのは、Kさん。鳥取の老舗和菓子屋のご主人だ。大学生だったKさんの下宿に、シンガポールの友人を1週間ほど泊めてもらったことがある。シンガポールの友人が、そのことを思い出し、突然、Kさん、どうしてる?、というので、昔のメモや、ネットで探しだしたのだ。連絡すると、すぐに返事がきた。で、このたびの再会となったわけ。市内のKさんの店で対面、駅近くの店で昼食。何を食べたか思い出せないほど、喋り続けた二時間だった。12時54分発の特急で、姫路に出て、新幹線乗車。夕方6時、東京駅帰着。目的地で、用事があっての「旅」も、たまーにある。
                             (4月4、5、6日)

 

2 件のコメント:

  1. こんなに素早くブログを作るなんてすごいですね。感動!

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  2. 別に真似をしているわけではないけれど(前回の最長路線バスの旅は真似でした)今回のサンライズ、松江に用事があり私も5月末に乗ります! 初めて乗車。かなり奮発してB寝台個室を取りました。今からワクワク。 

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