2022年6月5日日曜日

どくだみの 白い花咲き 夏はすぐ

うちのベランダ と前のマンションとの間に20mほどの空間があり、どくだみがギシッと生えている。そのどくだみが、いっせいに白い花を咲かし始めた。あゝ今年もまた夏が来るんだ、その前に梅雨もくる、なんて84歳は独り言。

昨日は、久しぶりに北千住駅へ。駅ビルの本屋、知る限りでは、北千住界隈には、ここしかない。駅ビルは、2つあるけれど、もう一方の本屋・紀伊国屋は、もう5、6年前に閉店したままだ。佐伯啓思氏の最近の著書を目的に行ったのだが、みつからず、他に用事もないので、改札口へ。と、水戸行き列車が、あと5分で来るとの掲示。考えることなく、乗ることにした。14時2分。10両編成の常磐線だ。

なんども乗っている路線だが、なんど乗ってもいい。車窓からの景色が、毎回違うのがいい。この時間帯は、乗客も少なく、お気に入りボックスシート、ひとり占めというのもいい。空は、晴れており、取手駅あたりから、田んぼも見える。田植えは、ほぼ終わっており、田んぼには、白鷺がちらほらおり、あゝいい景色、と。左前方に筑波山が見えはじめる頃、両サイドは蓮の畑、土浦。畑というより、池っていう感じの泥沼の中で、腰ほどつかりながらの作業をしている人たち。水戸までは、まだ1時間もかかる。

終点の水戸駅に着き、ホームの売店で、納豆を買う。特にやることもなく、ホームに戻ると、さっき乗ってきた列車が、あと5分で出るとのアナウンス。学生が多い、制服の違いから見ると、3校か、4高校あるらしい。水戸といえば、茨木の県庁所在地、それくらいは、あるんだろう。上野行きの列車は、いつの間にか2両たして12両編成に、車内アナウンスも女性車掌になっていた。学生さんで、ほぼ満席だが、車内は、とても静か。みなさん、スマホに集中しておられる。途中から、通勤客の乗降があったが、北千住駅までの2時間は、それほどの混み具合ではなかった。

この日の夕食は、あたたかいご飯を炊いて、水戸納豆をいただきました。

夕刊に、鉄道運賃値上げの記事。JRでも、地方路線がたいへんらしい。深刻のようだ。利用者数が、極端に減っている路線は、廃線するしかない、という選択。コロナ影響、もちろんあったが、鉄道の赤字は、ずいぶん前から続いている。かつては、地域の足として、利用されていた鉄道だったが、人口減少、自宅勤務(テレワーク)、マイカー利用者の増加、高速道路の整備などで、乗客が減った。採算がとれない地方の路線は、廃線もやむなし、という実態。あの新幹線さえ赤字といい、地方の野菜、果物、魚などの運搬に利用しているという。

飛行機も、環境要因にマイナスといわれており、ヨーロッパとか、オーストラリアなどでは、もっと鉄道を、との動きが始まっている。早いことは、いいことだ、みたいな考え方を、この際、見直しすべき。「乗り鉄」は、困るんです。

もひとつ、インバウンド(外国旅行者)がOKに、という政府方針に、みなさん、大歓迎との声が多いようだが、オーバーツーリズムによる弊害、考えた方がいい。ネパールのカトマンドゥや、ブータンなどでは、オーバーツーリズムにならないよう、インバウンドの規制を実施している。コロナ前の海外からの観光客、異常な状態だった。受け入れ側も、儲かって、儲かって、という状況で、インバウンド向けの投資が増えていた。ということは、だからインバウンドなしで、多くの人たちが、破産という現状に直面したのだ。

鉄道も、インバウンドも、急がず、人を大切にする、が大切と思います。


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