何年くらい前だったか、こんな大学へ入学した。酒育大学。某有名なお酒の会社が主催する大学で、その大学の学長が、吉永みちこさん。そう、あの有名な吉永さんです。テレビなんかに出ている、もの書きで、知り合いでした。彼女が学長をやるんで、生徒が集まらないとまずいので、ということで、友人何人 かで、入学することになった。
酒育大学は、月1~2回の開催で、夕方の2時間ほどの授業、その後、場所を替えて、ほんもののお酒をいただく、というもの。30人ほどの生徒中、10名くらいが女性でした。講師陣には、結構有名人が多かったような気がします。たしか、最近まで学長だった田中優子先生、いとうこうせいさんなどもいました。もちろん、吉永学長は、毎回の出席でした。
酒の作り方、酒の歴史、酒と食べ物、世界のお酒、酒と芸術などなど、結構、毎回楽しかった。もちろん、全授業皆勤。卒業論文ならぬ卒業文集を提出、その全文が最近、出てきました。その作品からの抜粋です。
学生証 貰って今日から 酒学生 学割なしの学生証、久しぶりの学生証、それも大好きな酒大学のピカピカの新入生。
昔より よき酒飲みは 文化人 ご自身銘柄酒で登壇の先生曰く「飲酒は文化なり」と。だったらわたしは、文化人。文化の日の意義が見えてきた。
酒文化 深くてひろい その歴史 お酒の歴史は、人類の歴史。日本だけでなく、アジアでも、アフリカでも、勿論、欧米でも、アルコールなしの民族は、存在しない。
酒なくば 懐石料理 成り立たず 千利休からときおこし、お酒なしの懐石料理、ありえない。納得です。
放課後が なぜか楽しみ 酒育大学 「本日の授業は、ここまで」のアナウンス。待ってたよ、です。
現世(いまどき)の おんなは 酒を友として 街道宿場の遊女は別格。おんなは、お酒を注ぐ係りだったが、いいご時世になりました。
音楽に お酒があれば ああ 極楽 いい音楽にいい友と、お酒があれば、ああ極楽。
今日卒業 留年したいよ 酒育大学 卒業式、うれしくないです。もっといたいよ。
楽隠居 お酒と共に 大往生
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