2018年8月24日金曜日

ちょい旅  長野駅から路線バスで小谷村栂池へ

シベリア帰りで、日本の新幹線初乗り
 旧盆休日が終わった8月21日、6時58分、上野駅から新幹線乗車。この日からジパング割引が使える。長野行きの朝の新幹線は、通勤客でほぼ満席。神明町は小雨だったが安中あたりから、晴天。軽井沢では、うっすらと紅葉が始まっていた。暑い、暑いを繰り返しながら、今年も季節は、確実に「秋」に向かっているのだ。
 8時40分長野駅着。2時間足らずで長野へ行けるのです。シベリア鉄道乗り旅から戻って、初めての「乗り旅」。新幹線は、速い、快適だ、でも、早ければいいってもんではない。心地よい速さっていうのもある。新幹線は、早すぎる。車窓からの景色なんて、まるで見えない。目が回る。その点、シベリア鉄道は、窓近くの白樺林、野に咲く花々ひとつひとつが、しっかり視野に入る速さである。線路を往く車輪の音がいい。人間の心臓の鼓動に逆らわないのがいい。
 
長野駅発路線バス
 駅からの路線バスは、善光寺方面への西口より東口が多い。上高地行きバスも出ており、東京や関西からの長距離バスの客たちの長い行列が、上高地行きバスに乗り換えていた。栂池高原行バス停には、人影ゼロ。あと1時間後発だが、いちばんに並ぶ。路線バスなら、定座席に乗らねばならないから.発車10分前に、ようやく客がきた。大きな、立派なバス。冬の最盛期には、スキー客で満員になるのだろうが、この日の客は6名。運転手さん横の定席で、ご機嫌な路線バス旅。大糸線の白馬駅経由で、白馬村、八方尾根ターミナルなど経由で、栂池高原着。たしか3年前だったが、白馬駅から長野駅間は、このバスに乗ったことがある。

雪のない栂池高原の夏景色
 ホテルや民宿が集中しているこのあたり、まず人っけがまるでない。大きな駐車場には
数台の乗用車。ホテルも、売店も開いておらず、12時なのに食事すらできない。道路には夏草、雑草がはえており、夏のスキー場は、なんともわびしい。同じ長野県の乗鞍高原スキー場のある安曇村の夏、やっぱり同じ景色だった。

小谷村の千国街道、あった
 バスターミナルから、しばらく歩いたところに、あった、「千国街道」の標識をみつけた。今回の目的は塩尻から糸魚川までの千国街道歩き旅の際に、たしか白馬からここら辺栂池を通ったのではないか、を確認することだった。千国街道は、信州から日本海へ出る街道で、塩尻(塩の尻)へ塩を運んだ街道でもある。太平洋側からは、愛知の足助(あすけ)から伊那谷を通り、塩尻までの「三州街道」。10年くらい前だったか、こちらも完歩している。いずれも海側から信州に「塩」を運んだ塩の道だ。標識で、このあたりを千国街道が通っていたこと、自分が歩いたことを確認することが出来た。簡単に目的が済んでしまったのに、長野駅行きバスまで1時間もあり、やることなし。昼ご飯なし状態で、バス停の小屋のベンチですごす。それでも山の風は心地よい。なんたって、立山からの風
だ。台風といっても、九州。雲は多いけれど、山も見える。秋の虫も鳴いている。すすきも、茶色になっていて、高原は秋の気配。コスモスも満開だ。小さな白い花をつけたそば畑。信州そば、食べたいな。帰途のバスも、定席確保。白馬駅までの登山客が7名。あとは、貸し切り状態のバスで長野駅へ。往復共、定席、ご機嫌な路線バスだった。15時20分発の新幹線に飛び乗り。栂池高原バスターミナルのトイレで入れた貴重な水を飲み、飲み上野駅帰着。上野駅で買った焼肉弁当を、駅ホームのベンチで食べた。

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