5月17日、朝6時、いちばんのバスで綾瀬駅へ。北千住に出て、乗り換えて、7時には上野駅に着く。新幹線ホームへ。まだ早いのに、インバウンド客が多い。東京は、この日、34.5度の猛暑という天気予報だったので、それでは、涼しいところへ避難しようと、夕べ時刻表を眺めていた。東北地方も、30度以上とのことで、それでは、14~5度の新潟方面へ行ってみるか、と。
新潟行き新幹線に乗った。いつもなら、大宮駅で新幹線利用の通勤客がどさーと乗ってくるのに、停車するも、この日は、乗り込んでこない。そうなんです、この新幹線は、熊谷、高崎には止まらないから。列車は、ほとんど、トンネルを走り、外の景色は、まったく見ることが出来ない、を繰り返し、上毛高原、越後湯沢、浦佐に、各駅停車。次の長岡駅で下車。ここを通る飯山線、越後線は、なんどか乗っていたけれど、信越線に乗ってみよう、ということにした。
階段を登って、下ったところが、信越線のホーム。直江津行きの車両が停まっていた。一時間に1本、2両編成、ワンマン。客は数名。と、どさどさっと階段を下りてくる集団。あっという間にホームは赤い上下トレーナー姿の学生さんたち。約100人の学生集団を乗せた2両編成列車は、定刻通り発車。彼らレッドフォースと、柏崎まで、ご一緒することとなった。長岡市の公立中学男女2年生とのこと。以下、彼らとの一問一答です。
「どこから来たんですか」、 東京から、と返事。切符をみせて、上野駅から、というと、ちょっと見せて、といいながら、周辺の友たちとしげしげと切符を回し見。電車の切符ってみたことないの、とこちらから質問。あまり、乗らない、という生徒、前に一度乗ったことがあるけれど、という子。うーん、ここら辺の子たちって、電車に乗らないんだ、ということが判明。普段、移動は、どうしているの、とこちらから訊いた。ほぼ全員が、「車、でーす」。これじゃあ、ローカ ル線がつぶれるわけだ。地元の人たちが、乗らない鉄道。
「竹下通り、行ったこと、ありますか」、「デイズ二は?」、「渋谷は?」、と訊かれた。どれも行ったことない、というと、一瞬沈黙。この質問は、これっきり。
「ねえ、G7サッミトって国際会議って、聞いたことある?」、と訊いてみた。知らないらしく、しばし沈黙。とひとりの子が、「なんか広島であるみたい」、テレビでみたような気がする、と。新聞とか、本とか、あまり読まないようです。新聞は、とってないという子、本は、学校と塾の教科書でたいへん。学校に図書館ってある、と訊くと、あるけれど、あまり行かない、との返事。ただ、ひとりの生徒は、「わたし、本を沢山読んで、専門学校に行くつもりです」、と。偉い、がんばれって、思った。
そんなこんなで、柏崎駅でレッド軍団は下車。これから海岸で、お弁当を食べるんだそうです。青空のいい天気。楽しんで下さい。
ということで、いつものひとり旅は、ここから。ガランとした車内、乗客は、4名。途中の青海川(オウミガワ)駅、日本海の波うち際にホームがある。見上げると、山と山を結ぶ鉄橋、人家も上の方に見える。ここから直江津へは、列車は、海岸線を走る。春霞で佐渡は見えないけれど、昔は、ここら辺から佐渡へ渡ったらしい。奥の細道歩きで、通ったはずだけれども、記憶にいない。
予定時刻11時35分に、直江津駅着。ここからは、第3セクターの「えちごときめき鉄道」に乗る。JR路線だった頃、乗ったことがあるけれど、私鉄になってからは、はじめてだ。赤字路線になり、廃線というときに新会社を立ち上げ、公募で新しい路線名をつけ、最出発となった。直江津から妙高高原までの37.7キロ(900円)を走る。この時間、直江津駅で乗った客、7名で、心配していたが、途中で、高校生たちがどーんと、乗ってきた。これでいいのだ、とひと安心。ちなみにスイカはだめでした。春日山駅というのがあり、上杉謙信の居城のあったところ。ずっと昔、静岡の清水からの歩き旅の終点地の春日山、行ったことがあります。あの時、たしか上州公園だったか、桜の頃だったので、お花見をしたのを思い出した。
ときめき鉄道は、上越妙高駅で下車、340円。ここからは、新幹線。金沢方面からの北陸新幹線に乗車。これも、高崎、大宮しか停まらない。14時46分、上野駅帰着。東京は、暑かった。
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