9月21日朝、いつものように起床、4時。昨日、あんなに降っていた雨、今朝はやんでいた。台風は、おきまりコースで東北からぬけて、温帯低気圧に。まだ、暗いので、よくわからないけれど、ま、大丈夫でしょう、行くか。3POも、般若心経の読経、エアロバイク漕ぎもいつもの朝のように、こなす。
5時50分の北千住行きバス、いちばんのバス、これに乗る。ちょっと小雨がおちてきたけれど、ま、行ってみよう。上野行きの常磐線電車、6時20発、それほど混んではいないけれど、もちろん座れない。女性客は、ちらほら、少ない。オトコがほとんどで、それも7~8割が中高年のおじさんたち。みーんな、しっかり眠っている。立ったままで目をつぶっている人も。くたびれているんだね。昼間の乗り物では、ほとんど全乗客がスマホをいじっているのが、車内風景なのに。
上野発6時58分の新幹線あさま601号、長野行きに乗る。東京駅発の新幹線、がら空き状態だったが、大宮駅へついたら、どーんと乗ってきた。通勤客だ。ほぼ満席に。でも熊谷、高崎駅でほとんど下車。列車が、高崎を出て左へ曲がる頃、車内は5名。外は、降ってはいないけれど、曇り空。浅間山は、見えない。8時7分、軽井沢駅に停車。1名、下車、乗る客なし。
8時26分、上田駅着。ここで下車。ホームを出て、端っこにある上田鉄道改札へ。人気(ひとけ)なく、「スイカは使えません」の張り紙。ホームを見ると列車は、スタンバイしており、窓口で、「すいません」、と大声をだすと、中から男性が出てきた。帽子に線が入っている。駅長さんだ。往復切符を下さい、というと、すぐ出してくれた、1100円。
8時41分発、別所温泉行。本日の目的の上田鉄道別所温泉行の電車に乗車。えっまだ9時前なんだ。2両編成、でワンマンだけれども、なぜか、さっきの駅長さんが乗っていて、車内切符係をしている。通勤らしい客が、11名。途中駅で、みなさん下車。始発の上田駅から終点の別所温泉駅までは、30分。これに乗るために、はるばるやって来たのです。
実は、この路線、北国海道の歩き旅の時、高齢者グループを引率しての旅、単独ついで旅、そして今回で4回め。車窓からは、周辺の低い山々が見え、線路すれすれに、すすき、コスモス、朝顔が風に揺れている。電車の、のろのろスピードがちょうどいい。
線路は、ほぼまっすぐ。人家の間を走る。この路線、結構古い。大正10年(1921年)に開通というから、歴史を感じる。今は、途中の駅、全て無人駅だが、木造の駅舎は、歴史を感じる。別所線をアテに建てられた大学や、メディア情報センターなどが沿線にある。
終点別所温泉に着いた時、乗客は1名だった。だーれもいない駅。ここも無人駅で、乗ってきた駅長さんが、終点駅構内の点検をしていた。
まだ9時すぎ、次の列車は、1時間後なので、せっかくきたんだから、と坂道を15分ほど登る。そこにあるのが『北向き観音』さん。北の長野の善光寺さんの方向を向いて立っている、ということで、知られている。薄暗い建物の中の観音さんに手を合わせる。あの時は、ここから北国海道を善光寺まで歩いて行ったっけ。
北向き観音は、都内にもある。三ノ輪の明治通り交差点近く、昭和通りを西に入ってところ荒川図書館脇にあり、行ったことがある。
10時40分、上田駅に戻る。戻り列車には、学生さん、ご近所の高齢者など20名ほどの乗客、結構、利用する人たちがいるんだ。
まだ、早い。まっすぐ上野に戻るには、早すぎ。ということで、行ってみるか、長野へ、ということに。上田は、晴れていたのに、10分ほど乗った長野は、曇り空だった。せっかくなので、長野といえば、善光寺。駅から外へ出たら、バスが待っていた。善光寺さん行き。山門近くで下車。参拝者は、ちらほら。山門入って右側、いくつか宿坊があるが、ここに泊まったことを思い出した。お参りをして、山門に戻った頃、急に雨がおちてきた。バスがきた、すぐに乗った。駅からまっすぐの善光寺さん参道、両側の店、かなり閉まっている。インバウンドの影響がここでもおきている、そんな感じ。駅に着く。濡れずにすんだ。駅構内の立ち食いで、新そばのかけ310円を食べ、金沢ではなく、長野発の新幹線各駅列車に乗り、14時22分、上野駅着。
久々の新幹線、長野電鉄別所線、どっちもよかった。おまけの善光寺さんも。