4月9日 本日も天気よし。7時14分発のやまびこに乗った。8時55分発、福島から仙台行きに。桑折駅通過。桑折には、なつかしい思い出がある。芭蕉の奥の細道を歩いた時のこと。たしか夏の季節だった。福島を出て、南下。猛烈な暑さだった。畑の中の道を歩いていたら、目の前をなにかが通過。うさぎ、いや、いたち、だった。彼(たぶんオス)と目が会った。ちょっとの瞬間だったが、目が会った。そのあと、くるっと廻って逃げた。そのことを思い出した。
往きは東北本線に乗り、槻木駅まで行き、帰りに阿武隈急行鉄道で福島に戻ってくるという計画だった。途中の藤田駅で電車が停まった。30分ほどたって「仙台駅でのポイント故障のため、途中駅で電車が停まっています」とのアナウンス。「見通しはたっていません」、「どれくらいかかるのか、わかりません」。で、地元の乗客は、降りてゆき、残ったのは、途中駅下車して、お花見に行く客だった。12時頃、ようやく動いたけれど、白石駅で全員下車。しばらく待って、駅前にやってきた観光バスに乗せられた。各駅にとまり、ほぼ全員が降りたのは、大河原という駅で、「1000本さくらまつり」会場だった。槻木駅に着いたのは、午後2時10分。JRと阿武隈急行鉄道が同じ駅にある。
2時30分発、福島行きの阿武隈急行鉄道に乗車。二両編成でワンマン。福島まで900円
で、乗客はちらほら。急行鉄道なのに、急行ではなく、それでも、出発進行は、結構な音をたてて走り始めた。トンネルが多く、工事はさぞたいへんであったろう。でも、速度は遅く、線路のつなぎ目を走る音がよろしい。電車に乗っている気分。途中、阿武隈川を右、左に見ながら、景色もなかなか。客も少なく、それでも律儀に、ひと駅、ひと駅、しっかり停車。伊達町に入ると、真っ白に雪を付けた蔵王が迫ってくる。なかなかの景色。
というわけで、阿武隈急行鉄道、初乗りは、大満足だった。沿線は、奥の細道歩きの際に
自分のこの足で、歩いたはずなのに、桑折のいたちしか思い出せなかった。
帰り、福島からの新幹線に飛び乗り、車内販売で弁当でも買って、と思っていたのが、おお外れ。車内販売は、なくなっていたのだ。朝7時半、おにぎりを一個食べただけで、上野駅につくまで、4時30分まで、まるでなんにも食べていなかったのだ。上野駅のたちそば屋で、290円のかけそばをいただきました。うまかった。
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